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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第二話 御子神蒼生の話
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御子神蒼生19

「素敵なお店ですね。

 こういうお店って良くくるんですか」


「いえ、初めてです。

 でも女の人と食事って、どんなところがいいかわからないので。

 ネットで調べました」


「ありがとうございます。

 でも、センスいいですよ。

 ここって有名なところみたいです」


「星が多かったので、それと感想みたいなのも読みました。

 料理はコースでよかったですか」

 こんなお店は初めてなので、なんか緊張して落ち着かない。

 たぶんそういうのはわかっていると思う。

 こんな歳になって、女の人をエスコートもできないぼく。

 女性としては頼りなく写ってるだろうな。

 でも、初瀬さんはいっぱいの笑顔で対応してくれる。

 

 ソムリエみたいな人が来てワインを勧める。

 どうしよう。

 わかんないや。

 

「ワインって、どうしましょう。

 ぼくにはわからなくて」


「御子神さんって正直ですね。

 こういうのって難しいですよね。

 わたしもわからないです。

 だから店の人に聞くのがいいと思います」


「はい。

 それじゃあ。

 飲みやすいのでお願いします」


「あんまり高くないやつで」

 初瀬さんが付け加えてくれる。

 まあ、お金は多めに持ってきてるけどワインの良さなんてわからないし。


「わかりました。

 それでは、これでどうでしょう。

 甘口で飲みやすいワインです」

 ソムリエの人が指さすのは、思ったよりリーズナブルなワイン。

 ぼくはそれでお願いする。


 オードブルとワインが運ばれてきて、食事をはじめる。


 ぼくたちは保護猫たちやハナのことを話ながら、食事を進める。

 まあ、ぼくにはそれぐらいしか女の人との話題はない。

 たぶん、初瀬さんもぼくに合わせてくれてるんだろう。

 ぼくは、彼女の気づかいある会話でリラックスして料理を楽しむことができた。

 

 



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