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猫にひかれて異世界生活 みじかい尻尾  作者: PYON
第二話 御子神蒼生の話
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御子神蒼生11

 ハナを連れて初出勤する。

 ハナはおとなしくケージに入ってくれたし、特にトラブルもなく出勤できた。

 

「この子があなたの猫ね。

 名前は?」


「ハナです。

 女の子です」

 女の人に話しかけられて答える。

 

「そう、賢そうな子ね」


「はい、すごく賢い子なんです。

 よろしくお願いします」

 基本的にコミュ障なぼく。

 でも、向こうの世界でいろいろな人と接したことから、少しましになっている。

 それに話題はハナが提供してくれる。

 猫は基本的に事務所で預かってもらう。

 ぼくは工場勤務だ。

 工場には、いろいろな機械があって危ないからだ。

 事務所には、休憩室なんかがあるから、休憩時間だけハナに会いにいける。


「猫の自己紹介は終わったわ。

 今度はあなたの自己紹介をお願いします」


 ハナはケージから出て、あたりを見回したり、匂いを嗅いだりしている。

 猫は目がほとんど見えなくて、匂いも犬ほどではない。

 猫のいちばんの武器は耳だってきく。

 顔をあげて耳をぴくぴくと動かす。

 すべての情報を聞き逃さないでおこうというのか真剣な表情だ。


「御子神蒼生です。

 あの、よろしくお願いします」


「こちらこそよろしく。

 わたしは経理部長の島村よ」

 多分社長の奥さんだ。

 そのあとみんな挨拶してくれる。


「それでは、井頭くん。

 御子神くん事を教えてくれるかな」


「わかりました」

 30代後半いの人。小太りで親しみやすそうだ。


「井頭くんは、3年目で御子神くんじ途中入社だ。

 年齢もいちばん近いと思うし、なんでも相談してくれ」

 ぼくに教育係をつけてくれる。


「よろしくおねがいします」

 ぼくは井頭さんについて、工場の方に向かうのだった。

 


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