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日奉家夜ノ見町支部 怪異封印録  作者: 龍々
第弐拾弐章:黄昏たる街
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第64話:鬼

 扉越しであるため紫苑がどういった状況なのかは分からなかったが、声を出せず抵抗も出来ない状態であるのだけは理解出来た。彼女の性格を考えれば相手を攻撃する事に躊躇が無いというのは目に見えており、そういった騒ぎが起きていないという事から彼女はまだ何もしてはいないという事なのだろう。


「正直驚きね……あれだけやっても死ななかったなんて」

「放していげれば?」

「そうはいかないわね。この子……日奉の人間らしいのよ。血は繋がってないみたいだけど」

「そんなら余計に放していげなきゃでけんやろ」

「あんたはぬるま湯に浸かってきたから言えるのよ。私はこいつらと……家族に殺された! まだ足りない……あの程度じゃ私の苦しみに達してない……」

「……ちょー落ち着いてちゃ温湖しゃん」


 薊さんの口から発された『温湖』という名前を聞き、今紫苑を捕まえているのが誰なのか始めて理解した。烏丸池で発見した体の断片を封印してから呪いの駄洒落歌はピタリと止まっていた。彼女の本当の狙いは現世に置いていかれた体のパーツを回収させる事なのではないかと考えていた。あくまで予測に過ぎなかったものが、事実であった事が証明された。

 怒りのせいで温湖の声は大きくなっており、翠にも聞こえていたらしく、こちらへと視線を送って指示を待っている様子だった。しかし、まずは百さんに伝えるべきであると考えて電話をしてみたものの、電波が不安定なのかノイズが入り上手く伝える事が出来なかった。

 ひとまず伝えるべき事をこちらから一方的に告げると、畳の上から隙間を通って外へと熱源を移動させた。探知してみるとそれらしき人物が確認出来、もしもに備えて熱源を頭部へと移動させた。


「騒ぎ起こしちゃつまらんっち日守しゃんに言われとうん覚えとう?」

「あいつが何? ようやくその時が来たのよ。邪魔するならあいつも殺すから」

「しゃーしぃー事起こしゃなかでくれんけんかいな?」

「御言葉で 意図犯せしは いとをかし 罪深き身は……」


 温子詩歌の口から駄洒落歌が放たれたのを理解した瞬間、頭部へと付着させておいた熱源を加熱させた。本来であれば騒ぎを起こすべきではなかったが、あらゆる事象を起こせる可能性があるあの歌は確実に封じなければならなかった。

 温子詩歌の悲鳴が小さく響いたのを聞き、扉を覆っている植物へと熱源を伝えると一気に加熱して焼却した。それを合図にするかの様に翠の下から折り紙が複数放たれた。特定の結界を発動させる事を目的にしている様子ではなく、とにかく咄嗟に出したといった感じだった。

 経路を確保するために扉を開くと折り紙は一斉に外へと飛んでいった。


「紫苑!!」

「な、何でここに……」

「ぐっぅ……こんなにネズミが潜り込んでたのね……! やっぱり殺しておくべきだったわ……鬼の言う事なんて聞くものじゃないか……!」

「翠、紫苑を頼む」


 翠は紫苑と共に結界の中へと入り、それを守るために側頭部から出血している温子詩歌の前へと立つ。彼女は四十代程の黒い着物を着た女性であり、あの時一瞬目が遭ったのと同一人物だった。その顔は日奉一族に対する憎悪に満ちており、騒ぎを聞いてか通りを歩いている人々はこちらへ注目し始めていた。


「温湖詩歌……アタシも出来れば戦いたくない。一旦話し合わねェか?」

「随分と都合がいい事を言うのね? 私の事を問答無用で殺したのは誰だったかしら……?」

「昔の奴がやった事なンだろ!? そもそも、あんたを殺したのは温湖家の人間だろ! 封印したのはあんたが危険な力の使い方をしてたからじゃねェのか?」

「どうだかね……! 世の中にはね……人を呪わずにはいられない人間が居るのよ。私はそんな人達のために、代わりにやってあげてただけ。そういう仕事。言葉には……文字には不思議な力があるんだからねぇ……!」


 何故彼女が封印されたのか納得がいった。温湖詩歌は自らが持つ呪いの駄洒落歌を用いて呪術師の様な事をしていたのだ。だからこそ彼女は温湖家から忌み嫌われ、日奉一族から目を付けられたのだ。彼女の様に強い力を持っている人物は死後も強力な呪力を持つ事があるという。彼女が封印されたのは、そういった事態を防ぐためだったのだろう。


「日の申し子は 人殺し 表栄えども……」


 温湖詩歌が呪詛を唱え始めのを見てか薊さんは店先に並んでいた植物を動かし、彼女の口元に巻き付ける様にして動きを封じた。


「ここでは諍いは無しっち決まりやったやろ?」

「……すみません弥生さん」

「別によかよ。はよ連れ帰っち。ここにはもう来なか方のよかよ。如月はうちっち日守しゃんで説得してみりるから」

「……そうっすね。話し合って……」


 そこまで言ったところで後方から小さな悲鳴が聞こえた。何事かと振り返ると同時に紫苑が目の前を駆け抜けた。原因は不明であったが何らかの方法で結界を抜けたらしく、彼女が何をしようとしているのかは即座に理解出来た。しかしその動きには一切の迷いが無く、止める間もなく温湖詩歌への距離を詰めていた。

 紫苑が折れていない左手で温湖詩歌の首元へと掴みかかると、すぐに鉢に植えられていた植物が止めに入ったが、何故か腕に巻き付いたところで全ての動きを停止させた。


「紫苑……やめろ」

「ゴミクズ……ゴミクズめ……!」

「お、お願いしーちゃん、やめて……」

「お前らみたいなのが居るから……お前らみたいなのが居るから父さんも母さんも! 菖蒲もああなったんだ! 地獄に落ちて詫びろッ!!」


 一瞬だった。紫苑が左腕をぐいっと引くと温湖詩歌はその場に膝をつく様に崩れ落ちた。縁の時と同じ様に魂が肉体から引きずり出されたという事なのだろう。そして空中で複数回手刀を振るうと、うなだれる様な姿勢のまま座っていた温湖詩歌の体は完全に地面の上へと倒れた。左腕へと巻き付いていた植物もそれに続く様にパタパタと生気を失い、地面へと落ちていった。


「紫苑、お前ェ……」

「しーちゃ……っ」

「もう……もうどうでもいい。姉ちゃんが何て言うかなんてどうでもいい……。こんな奴ら、死んで、当然じゃん……」

「ふぅ…………紫苑しゃんやったかいな。うちも殺しゅと?」

「決まってんでしょ……ここに居るって事は、あいつらの仲間なんだ……」

「違う紫苑! その人は!」

「違わないっ!!」

「っ……」

「皆、皆殺してやる……! 邪魔するならあんたも殺す! そこの翠もっ! あの茜も!!」


 紫苑のその顔は完全に激しい怒りに支配されていた。両親を殺され妹を昏睡状態にされ、そして何度も強い敵意や害意を持った怪異を相手にしてきた。中には『コトリバコ』の様な人間の手によってもたらされたものまであった。彼女の中では最早家族以外信用するつもりはないのだろう。


「……雅しゃん、翠しゃん、逃げた方のよか」

「弥生さん……?」

「最悪。如月の来よる……」


 薊さんの視線の先を見てみると、そこには真っ黒なトレンチコートを着て山高帽を被った長身の男が立っていた。雌黄が発見した映像に映っていた人物と同じ格好であり、その身長は四メートルにも達する程だった。その男はこちらを指差すと大きな声を上げた。


「目を開きしかと見よ! あれこそが日奉の名を継ぐ者の成す事である!! 彼奴等は我らの命を奪うため、ここまで侵攻して来たのだ!! 今こそ立ち上がれ!! 復興のためにっ!!」


 こちらを見ていた通行人の一部はその言葉を聞いてか、こちらへとにじり寄ってきた。

 まさか……まさか、アタシらがここに入って来る事も全部計算内だったのか……? 紫苑が不意打ちで重傷を負わされたのも計算だったのか……? あの子がどういった境遇なのかを知っていれば、こういった行動に出るのは想定出来た筈だ。そしてこの黄昏街で殺しをさせる事で、平和に暮らしている人々や怪異達の憎悪を増幅させる……それが目的だったのか……?


「翠、動けるか?」

「う、うん……でも、手が……」


 翠の左手は力無くダラリと垂れ下がっていた。恐らく紫苑に何かされたのだろう。考えられるのは魂の左手に該当する部分を攻撃された可能性である。


「あんたがここの親玉?」

「はて、どうであろうな」

「……そ。まぁいいよ。どっちにしても殺してやる……」

「やはり日奉の名を持つ者は野蛮なのだな。これが彼奴等の本性だ! 思い出すのだ! 言い包められてはいないか!?」


 人だけでなく異形の者までこちらを取り囲み始め、如月の味方は少しずつ増加し続けていた。しかし紫苑はまるで臆する様子は無く、如月の方へと一気に駆け出した。強力な力を持つ彼女であっても体格差を考えれば勝つのは不可能に近く、無謀としか言えない行動だった。止めるために動こうにも自分は走る事が出来ず、翠の折り紙も距離的に間に合わず、薊さんの力では抑えられないため誰も止められなかった。


「紫苑! 止ま」


 ふと気が付くと紫苑の位置が元の場所に戻っており、そんな彼女を百さんが抱きしめていた。


「百さん……?」

「ハァ……何とか間に合ったかなぁ……?」

「姉ちゃん、何で……」

「話は後! 雅ちゃん翠ちゃん、逃げよう!」

「はいっ! 弥生さん、一緒に来てください! 貴方の力が必要です!」

「……まぁよかよ。何か住みにくくなっちゃったけん」


 弥生さんは如月を一瞥するとアタシ達と共に町の出入り口の方へと走り出した。町を出る際に騒ぎになっているのを聞いてか外へと出て来た日守さんと合流し、彼にも共に来てもらう事にした。温湖詩歌の態度を基に考えるに、如月も隙あらば日守さんを殺そうとするであろう事は火を見るより明らかだった。長年この町を管理してきた関係者である彼の力があれば、彼らを止める助けになるだろう。


「少しお待ちを」


 落ち葉で彩られた道を進み『境界』へと辿り着いた所で日守さんが呼び止めた。


「な、何ですか? 早く逃げないと……」

「内側から通る時に限りですが、ここには結界が張られているのですよ」

「結界っすか?」

「そうですとも。懐古の結界、停滞の結界とも言えましょうか。黄昏へと沈みゆく忘れられし町へと留めるための結界です」


 試しに『境界』へと足を踏み入れ様とするとピタリと足が止まった。何かに阻まれているという感覚ではなく、自分の意思で止まったのである。何故かここに留まりたい、過去へと浸っていたいという感情が強烈に脳へと沁み込んできたのだ。


「誰がお作りになったのやら存じませんが、これによってあの町は守られていたのです」

「じゃあ出られないんですか!? このままじゃ追い付かれますよぉ!」

「上等! 全員あたしが殺ってやる!!」

「いや……翠、あの鶴なら出来るンじゃねェか?」

「あっうん。あれなら大丈夫かも」


 そう言うと翠は白い紙で折られた折り鶴を全員に手渡した。鳥瞰ちょうかんで全てを見渡す鳥から発想を得たという特殊な結界技だった。普段滅多に使う事は無いが、彼女はこれを『鶴見渡し』と呼んでいた。

 その折り紙を持った状態で『境界』へ足を入れてみると先程の感覚が嘘の様に通り抜ける事が出来た。完全に現世へと戻ってこれたらしく、影の差した路地裏にアタシ達は佇んでいた。明治頃に黄昏街の管理を任されたという日守さんと、産まれてからずっとあの町で過ごしてきたという薊さんは見慣れない背の高い建物を見て少し困惑していたが、相手が追跡してくる可能性を考えてすぐにその場から離れる事にした。


「雅ちゃんどうするのぉ!?」

「姉さんに連絡してください百さん。アタシは……雌黄に掛けてみます」


 暴れようとしている紫苑の事を押さえながら電話を掛け始めた百さんの後ろでスマホを開く。すると、やはり話を聞いていたのかすぐに雌黄が表示された。


「お呼びの様ですね」

「聞いててくれたか」

「もちろんですとも、貴方のスマートフォンには一度入りましたからボクを呼んでいると分かればすぐに分かりますよ、警察より対応が早いと自負してます」

「本当はもっと早くに頼みたかったンだがな……電波が届かなかったみたいで……」

「やはりそうですか、ボクもあそこは気に入りません、今時ネットワークも敷いていないとは進歩する気が無いのでしょうねボクから言わせれば原始人以下です」

「まぁそれはいい。それよりも……」

廻間はざま町の人間を非難させる様にして欲しいという事でしょう? 既に始めてますよ」


 その発言を示す様に画面上に複数の監視カメラ映像が表示された。そこには大型のトラックの様な物へと乗り込んでいる住民達の姿が映っていた。その映像内には避難誘導をしている碧唯さんの姿も映っており、何かに気付いたのか自身が持っているスマホへと顔を向けていた。


「雅ちゃん翠ちゃん、無事!?」

「勝手に回線を使わないでくれますか、今はボクの管理下にあるんですが」

「大丈夫です碧唯さん、何とか今のところは……」

「良かった……今、異事課のメンバーで避難誘導をしてるの」

「ありがとうございます。そのままお願いします」

「いいですか? 現在聡明なボクによって大規模な情報改竄を行いました、ネット上に偽の爆破予告テロ予告等を拡散しています、メディアもこぞって取り上げてますね、全く命の危機だというのにご苦労な事です」

「そうか……もしかしたらだが、あいつらが出てくるかもしれねェンだ。他の人達にも知らせてくれるか」

「とっくに知られてますよ、危険なので一旦そこから離れてくれますか」


 話を聞いていたらしく、全員路地から表の通りへと出た。すると話に聞いていた通り、避難誘導によって町からは人の気配が完全に無くなっていた。それどころか野良猫の様な動物の気配すら感じられず、雌黄と碧唯さんが相当頑張ってくれていたらしかった。


「はい……はい、ええ。紫苑ちゃんは何とか……ええ。…………分かりましたぁ」

「……おっと、今しがた茜さんから指令が下った様ですね」


 百さんは通話を終えると姉さんから聞いた事を伝えてくれた。

 どうやら各地で怪異の大量発生が確認されたらしく、封印が間に合わない状態になっているらしかった。恐らくこの町に作られた『境界』は囮であり、そこに注意を向けさせる事によって各地に『境界』を作りやすくしたのではないかとの事だった。そして完全な大規模封印が不可能な以上、親玉である鬼、つまり如月を倒して士気を削ぐ他無いという決断を下したのだ。


「で、でもそれじゃあ……」

「だから言ったでしょ! あんな奴ら死ななきゃ分かんないんだ!」

「あそこの管理を任されていたあたしからしますと悲しい事ですが、致し方無いのでしょうなァ……」

「多がと、もう如月は止められんけん。殺しゅしかんかもねぇ」

「でも!」

「翠……世の中には、話が通じない手合いも居る。多分アイツとアタシ達は根本的に分かり合えなかったンだ」


 自分でも姉さんがあんな判断をするとは思えなかった。でもそれしかないのも事実だ。こっちへ出てくる方法を知ってる如月からすれば、他の怪異をこっちの世界へ送り込む事くらいは簡単なんだろう。何度送り返してもこっちに帰って来る。だったらもう、倒すしかないのかもしれない。


「それで百さん、姉さんは他には?」

「拠点に戻るのは危険かもしれないから、問題が解決するまでは野宿になるかもって……」

「防衛ポイントは?」

「えっと……自分達が管理を任されてた町を守って欲しいって。今のところそういった場所からしか新しい『境界』は発見されてないみたい」


 つまり自分達が守るべきなのは夜ノ見町という事である。元々怪異が集まりやすい地理をしているあの町は、様々な怪異にとっては必ず押さえておきたい場所だろう。依怙贔屓をする訳ではないがあの町には縁や賽の様な自分の力と共存している者達も住んでいる。そんな人達の日常が乱される事などあってはならない。


「では我々はどうすれば宜しいので?」

「日守さんと弥生さんは、姉さんの所に行って欲しいです。お二人には作戦を立てて欲しいンです。あの町に住んでたお二人にしか頼めません」

「現当主様の所に行けば良いのですね? 日灯山ひとうさんにある拠点で合っていますか? あたしが右腕を務めていた時はそうでしたが」

「そこです。弥生さんも頼めますか?」

「構わんけんちゃ。如月にはお灸ば据えてやらなきゃやしねぇ……」

「よし……じゃあ各自行きましょう!」


 こうしてアタシ達は各自動き出した。紫苑は鼻息を荒くしながらこちらを睨んでいたが、百さんに力を使おうとはせず大人しく連行されていった。雌黄はリアルタイムでの情報改竄やデータ削除を行う必要があると告げると画面上から姿を消した。

 駅へと向かってみたがどうやら電車も完全に運行を停止しているらしく、夜ノ見町までは歩いていく必要があるらしかった。いつも利用している交通機関が使えないというのは足が悪い自分には致命的だったが、文句を言っている状況ではないため仕方なく徒歩で向かう事にした。


「みやちゃん……」

「うん?」

「本当に……それしか方法が無いのかな?」

「他にあればとっくにやってるさ。それに……アタシ的にはアイツは許せないかもしれねェンだ」

「ど、どういう事?」

「妙じゃないか? どうして紫苑はアタシ達に送られてきたあの情報の事を知ってた? 誰かから聞かなきゃ真白さんのパソコンを調べようともしねェだろ」

「もしかして、あの如月って人が……?」

「勝手な推測だ。でも今日のを見てほとんど確信に変わった。アイツは紫苑を誘導してわざと侵入させたンだ。あの町で殺しをさせるために」

「……えっ」

「アタシは最初、温湖詩歌は鬼と組んでるンじゃねェかと思ってた。でも違った。アイツは温湖詩歌さえも利用したンだ。恨み募るアイツに暴れさせて、紫苑に殺させる。そうやって……日奉一族の印象を操作したンじゃねェのか」

「……ど、どうしてそんな事が……」

「恨みさえ果たせりゃいいのかもな……如月には」


 まだ太陽は沈んでいない。夜になれば闇に紛れられる者達も出てくる。そうなれば対処が困難になる。急がなければ世界が変わる。逸話の中の存在が実在する事などあってはならない。二つの世界が混ざり合う事など決してあってはならないのだ。

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