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プロローグ


 ――春。それは、出会いの季節。


 通い慣れた通学路には満開の桜が咲き誇り、ふわりと温かな風が吹き抜ける。

 片手をかざして空を見上げれば、どこまでも澄み渡った大空が広がっていて、僕はその抜けるような青さに目を細めると、思わず小さな笑みをこぼしていた。


 ――卒業式も終わり、進級した僕は二年生になった。


 そして今日は入学式。まだ見ぬ新入生たちとの初顔合わせの日だ。

 果たして、どんな出会いが僕を待っているのだろう。想像しただけでも、胸の内に溢れんばかりの高揚感が満ちていくのが分かった。


「よし、行こう!」


 ぐっと大きく背伸びをして、朝の爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込むと、僕は新しい学校生活に向けて勢いよく駆け出した。


「――っと、ズボン履くの忘れてた」


 家に引き返し、ちゃんとズボンを履いた僕は、外に出て朝の爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込むと、新しい学校生活に向けて勢いよく駆け出した。




 ――そこには、夢と希望、そして大きな期待を胸に、意気揚々と通学路を駆け抜けて行く、上半身裸の少年の姿があった。

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