3-1移動手段
おまたせしました!3章開幕です!
∩(´;ヮ;`)∩
さぁ、旅立つぞ!...までは良かったんだよ。お兄さんと悲しそうに別れたのもRPGっぽかった。でもね、村から一歩場所で心の底から叫んでやったんだ。
「次の目的地どこだよぉぉぉ!?!?!?」
そこにすかさず飛び出してくるレタ。さすが我がパーティーの秘書担当 。瞬時に次に向かうべき目的地を指し示してくれる。情報元はいつも不明だけど。
『えっと...北に200キロメートル...』
「Oh...」
足が大根おろしのように擦り切れていってしまいそうな距離だ。だが酷なことに飛行機のない異世界、いくら無理難題を言われてもそこに行かなければストーリーは進まないと相場が決まっている。
『ミッション!馬の石像を調べてみよう!』
久しぶりに来た唐突なレタミッション。馬の石像は黒影屋敷地下の宝物庫から出てきた両手で軽く抱き抱えるぐらいのサイズのものだ。
「切ればいいの?」
結構脳筋な雅は既にイヤリングに手をかけている。流石に真っ二つはマズいでしょう...
マンゴーが石像の裏に書いてある文字を解読した。話す言葉は似ていても、文章に使われている文字は全く違う。
『我淡い揺らめの魔法により目覚めん』
ということは、ピアニッシモレジェーロみたいな魔法になる。ただピアニッシモレジェーロは揺らめきにおいて微妙で、連続してぶつかる音符は微かに震えてはいるのだが、ぶつかった瞬間に物質を包もうとして広がるため、振動は止まってしまう。
「震わせる系演奏記号...ん〜...はっ!」
(ここでヒビキの脳内に稲妻が走るっ!)
「ヒビキ!何かいい演奏記号思いついたの!?」
「...いや!さっぱり思い浮かばん!正直ピアニッシモとレジェーロを覚えていただけ褒めて欲しい!」
一同がずっこける中、何故かヒビキは超ドヤ顔をしている。
『こぉんのクソ勇者気でも触れたかぁ!?』
マンゴーよ、いくら演技でもそりゃないぜ...だが同時にいい方法を思いついている。
「レタ!お前現実世界と繋がれないか!?」
『!!チッ、勘のいいガキは嫌いだぜ...あぁできるさ。だがいいのか?お前の嫌いなネタバレになるぞ?』
「(な、なんなのこのヤクザ感溢れるノリは...)」
「え?ネタバレしてもいいぞ?だって魔法使いから魔道士の書を取り上げちゃまずいだろう?」
ケロッとした顔で答えるヒビキだが、確かに一理あると思われなくもないような気がしないでもないような気がする。
『仕方ないわね。ゲームしまくっってニート化たりエロサイト行って私にR18なモン表示させたりしたら即処刑ね...ってああ、なんてこった!死んでも生き返るじゃん!』
レタの真横で雅が固まる。
「え?」
『あ、』
マンゴーがあちゃーという顔をした時にはもう遅かった。
「おい!何言ってんだぁぁぁぁぁ!!!」
『キャアァァァァ!!!ヒビキ、悪かったわ!カッコつけてマフィアみたいなノリで話してたらが知らないってことをすっかり忘れてたのぉぉぉぉ!!!』
「はー仕方ねぇな...み、雅...じっ、実は...」
「えー!すごいすごい!どんな魔法なの!?死んでも勝手に生き返る魔法なんて初めて聞いたわ!詠唱しなくても大丈夫なの!?」
「(あー確かに雅は効果はなんであれ未知の魔法が超好きなんだったわ。まぁいいか。)...ってこの世界蘇生魔法一応あるんだな!?」
今から死んでしまえば忘れさせることも出来るが、いつかはバレる秘密を味方に知られたくないという理由だけで死ぬのは気が進まない。
「ええ、確か...セーソ...みたいな名前だったはず。高度すぎて私は試そうと思ったこともないわね。」
てっきり能力バレでアイツチートやぞと敬遠されるかと思ったが、よくよく考えてみれば安心と安全のへっぽこクオリティの勇者だ。剣を手にした彼女と比べてほぼ全てのステータスで劣るだろう。
俺はもうこれから最後尾でスク█トとか█オラ唱えとこうと決意した。




