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真相

少し核心に近づいていってます

アリスが立ち去ってからどのくらい時間が経ったか分からなかった。俺は彼女にまた涙を流させてしまったのだ。

(やっぱり藤川アリスとの婚約を破棄してもらおう!うん!そうしよう)

俺はそう決心してドアを叩こうとした。

すると、俺の手がドアを空振りした。

「あ、あれ?」

俺はアホな声を出してしまった。

前を見るとドアが開いていて、そこから顔が出ていた。

「あら、空ちゃん?どうしたの?」

それは藤川アリスだった。

(なんで人がドアを叩こうとしたら出てくるんだよ〜!)

心の声を悟られないように俺は話をしようと口を開き


「えっと、お前に話があって来たんだ。」

俺がそう言うと彼女は笑顔で答えてくれた。

「そうなんだ!!じゃあ私の部屋に上がる?」

俺は断ることも出来ないまま首を縦に振っていた。

藤川家にお邪魔をしたところで俺は気づいた。

「おい藤川、今日は家の人居ないのか?居たら挨拶しようと思ってるんだけど…」

そう言うと彼女は顔を恥じらせて

「今日は家の人は居ないんだ…//だから何をしても大丈ー」

「そうか!じゃあ早くお前の部屋行こうぜ!」

俺は全て言われる前に喋った。

それは次に言うであろう言葉が分かったからだ。

そんな俺を藤川アリスは睨んでくるが俺は気付かないふりをした。



そして、藤川アリスの部屋に入って話を切り出した。

「なあ、俺との婚約を破棄してくれないか?」

そう言うと彼女は泣きそうな顔で、

「どうして…?ねえ、どうしてなの?!」

俺に詰め寄って言ってきた。

俺は理由を話し始めた。

「やっぱり俺はさ、東堂アリスの事が…幼馴染の事が好きなんだ。」

「それだったら私も幼馴染じゃない!なんで私じゃ嫌なの!」

「それなんだけどさ、俺はお前のこと覚えてないんだ…」

俺がそう言うと彼女は

「え…嘘…?ねえ?嘘だよね、嘘って言ってよ!」

泣きながらすごい形相で詰め寄ってくる。

俺は言おうと迷っていたがこれを言わないと終わらないと思い、言ってしまった。


「そもそも俺と藤川はどこで出会ったの?」

そう言うと彼女は少し落ち着いたようで深呼吸してこちらを見てきた。

「彼女は…東堂アリスは何も言ってないの?」

「ああ、俺は何も聞いてないぞ」

藤川アリスは少し迷っていたがそれでも決心したのか口を開いた。

「確かに私のことは覚えていないかもね…だってね、それは当然のことなの。」

「どういうことだ?」

俺は何が言いたいのか分からなかったので聞き返した。

藤川アリスは真剣な顔でこちらを向き、


「私はね…東堂アリスに私、つまり藤川アリスと婚約してくれっていうのを空ちゃんに言うのを頼んだの。」


「え…」

俺は何も言えなかった…

更新不定期ですいません。

おそらくもう少しでこの話は終わります。

どうかもう少し付き合ってください

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