表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
95/222

二人でDVD観賞

 引き続き、力輝と雪村の話です。

 見ていたDVDが終わったので、次に見るDVDを選ぼうとすると。


 「あんたまだ見るの?」

 「うん。美咲さんから借りてるから」

 「どんなの?見して」と力輝からDVDを取る。

 DVDはさっきのを含めて4つ。

 

 「はい。これかけて」

 「あっ、うん」

 雪村は残り3つのうち1つ選んで力輝に渡す。力輝は受け取ってすぐにDVDをセットし再生ボタンを押す。


 選んだのは・・・「さばーく君の逆襲」であった。


 「これって、昨日倒したやつだよね?すごいね」

 「田原先輩がこれのどこがいいのかが気になってね」

 自分が一度苦戦した相手だったためなのか気になって仕方がないように見えた力輝。

 しかしそれを本人に聞けばどんな言葉を返されるか分からないので聞かなかった。


 さばーく君は、名前の通りとある砂漠から生まれた謎に包まれた砂漠の生物。

 彼は生まれた時からひとりぼっちで、友達が欲しいと願っていた。しかし、出会えば出会うほど彼は恐れられたり嫌われたりして心がズタズタになるまで砂漠で身を潜めた。

 

 「さばーく君、かわいそう」←力輝

 「これが現実なんだし。仕方ないんじゃない?」←雪村

 

 そんなある日、彼は人間と遭遇した際にびっくりした人間が襲われないようにと毒の入った水を彼に浴びせて逃げ去った。すると彼は毒水を吸収し・・・別人へと変わってしまった。


 『世界征服するぞー!!!!!!!』

 

 「一人で何ができるのさ?」←雪村

 「確かに・・・」←力輝

 

 こうしてさばーく君は現在の悪さばーく君となったのでありました。

 おしまい。


 「あっ、これ過去だったんだ」←力輝

 「田原先輩、感情移入しすぎでしょ?これのどこがいいんだかねぇ~」←雪村

 

 その頃の美咲さんは、雪村との約束についてまだ引きづっておりました。

 「悪さばーく君、出す予定だったのに・・・・出せないなんて(泣)」←美咲

 「田原、仕事しろ。いつまで経っても終わらないぞ」←橋屋

 

 そんなことを知らない彼は残り2つのDVDを見て「はい、次これね」と渡す。

 なんだかんだで彼も見ているなと思いつつも、力輝はDVDを受け取る。


 今度は・・・「BlackHuman‐最後の希望‐」

 

 「続編だね」

 「最近こういうの多いよね。刺激が多いっていう奴」

 こんなののどこがいいんだろう。と雪村はそう言いつつもテレビを見る。

 

 「前回とは結構違うね」

 「そりゃそうでしょ?同じだったら飽きちゃうじゃん」と雪村に言われて「そっ、そうだよね」と渋々ながらに言う力輝。

 なにもそこまで言わなくても・・と言いたいのはこれが初めてというわけでもない。

 

 引き続き見る。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ