表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
90/222

ヘタレが仲間に背中を押されて追いかける

訓練室を出てすぐ、橋屋さんが追いかけてきた。


 「田原に『力輝ちゃんを部屋まで無事に送り届けなさい』って言われてさ。いいかな?」

 「あっ、はい。大丈夫です」とこうして一緒に部屋まで帰ることとなったのだ。


 部屋まで送り届けてもらいお礼を言ってさようならだとばかり思ったのだが、

 「あっ、あの・・」と呼び止められる。

 「はい?なんですか?」

 

 「えっと。いいずらいんだけど・・・」と橋屋さんは隠し持っていたDVDを取り出す。

 さっきからなにかをずっと持っていると彼女は思っていたが、聞くのもあれだしなと黙ってはいたものの・・・。


 「テスト勉強終わった後でいいし・・迷惑ならそれはそれでいいしっ」

 年下と会話しているのに彼は顔を真っ赤にして自分に話す姿を見て、これはこれで・・・断りずらい雰囲気だと力輝は思い・・・「迷惑じゃないですよ。嬉しいです」と彼に言うと


 「本当に?」

 「はい。テスト勉強終わった後でいいなら」と彼の誘いをOKしたのであった。


 しかしこれは田原美咲という彼女の企みでもありました。

 訓練が終了し、力輝が訓練室から出るところを目撃した彼女は・・・


 「橋屋、チャンスよ!力輝ちゃんが一人だよ」

 「えっ?何言ってるんだよ。仕事まだ残ってるし、ほっぽっていけるわけないだろう」

 真面目な彼はいくらチャンスだと言われてもするわけもない。それならと。


 「私があんたの仕事の分も働くわ!」

 「はぁ!?」

 「だから行け!このチャンス逃したら一生後悔するわよ!あっ、これ二人で見てね」

 きっと盛り上がるから。と美咲によって彼は力輝を追いかけることになったのだった。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ