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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
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ジェットコースターからの帰還

「きゃああああーーー!???」←力輝

 「うわぁああああーーーーーーー!??」←橋屋


 高く高く上りつめて、頂上へ到達した瞬間に勢いを増して急下降するジェットコースター。

 その勢いは止まることを知らずに次第にはぐる~っと急上昇して真っ逆さまになる。

 安全のために身体はしっかりと固定されてはいるが、それでもやっぱり叫ぶ!!

 高所恐怖症の人にとって、このマシーンは地獄であろうが・・・。


 「わぁ~楽しかった!すごく心臓ドキドキしちゃった」

 「俺は違う意味で心臓がドキドキだったよ」

 「少し休憩にしますか?顔色悪いですよ?」

 力輝は橋屋さんを心配して、どこか休める場所を探す。


 

 「あっ。二人出てきましたよ」←夜見

 近くで見るわけにはいかないので、遠くから見るが人が多くて見えずらい状況である。

 そこへ美咲さんからの電話がかかる。


 「もしもし?・・おう、見えた見えた。じゃあ、合流な」

 電話を切った後、「田原も出てきました」と工藤さんに報告する。

 「よし。行くぞ、雪村」

 「はーい」と雪村はどっこいしょと立ち上がり、二人のあとをついていく。


 

 「もうすっかりお昼ですね。何か食べましょうか?」

 「うん。そうだね」

 「ごめんなさい。私がジェットコースターに乗りたいって言ったから」

 具合が悪くなるとは思いもよらなかった。と力輝はさっきのテンションが嘘のように下がる。

 「いや、力輝ちゃんのせいじゃないよ。俺もまさかこうなるなんて思ってなかったから」

 少し休めば大丈夫だよ。となんとか元気を出してもらおうとする橋屋さん。

 「そうですか?」

 

 とりあえず、二人はお昼をとることになりました。


 

 その後ろを、4人組が着いていく。

 「ジェットコースターあれは強烈だったわ~」←美咲

 「自分だけ乗ってずるいぞ。俺も乗りたかったな~」←夜見

 「あんな乗り物のどこがいいんですか?」

 「あれ?ひょっとして雪村って絶叫系苦手?」←美咲

 「ちっ、違いますよ!」←雪村

 「お前ら、遊びに来たわけじゃないんだぞ?ちゃんと任務に集中しろ」

 「はーい」×3

 「まったく。困ったものだ」←工藤

 「あぁ~それにしてもおなかすいた」←美咲

 「俺達はさっき工藤さんのおごりで飯食ったもんね~」←夜見

 「えっ、なにそれ。いいなぁ~」←美咲

 「それなら、いますぐ何か買って食べるか?あいつらも昼飯みたいだぞ?」

 

 

 「うわぁ~大きい~」

 普段、研究所や学校の食堂ぐらいしか利用したことがない力輝には新鮮なもので

 あった。とくにファーストフードは。

 

 「それにしてもここも多い・・・」

 「ここしか食べるところないからね。だいたい混む時間に来ちゃったか~」

 「並ぶしかないか」

 グググ~とお腹がなってしまった力輝。

 それを聞いてツボにはまったのか橋屋さんが笑い出した。


 「っwww」

 「なんですかっ。笑わないでくださいよ」と恥ずかしくなって彼の腕をポコポコと叩く

 力輝。

 「ごめんごめん。ちょっとおかしくてwww」

 「もうっ!」


 

 それを密かに見ていた4人組は

 「なんか楽しそうだな」←夜見

 「そうですかね?」←雪村

 「おやおや~やいてるのかね~雪村」←美咲

 「違いますよ」←雪村

 「田原、お前もさっさと並べよ。食べるタイミング逃すぞ」←工藤

 「了解です!では行ってまいります!」←美咲

 

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