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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
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田原美咲のお悩み相談?2

「実は、これなんだが・・」

 橋屋さんは美咲さんに紙のチケットのようなものを見せた。

 良く見ると、遊園地のチケットである。


 「ほうほう。デートのお誘いですね?」とニヤニヤする美咲さん。

 それを見ていた橋屋さんは「なっ、なんだよ。その顔は」と困り顔になってしまう。

 「もしかして、計画的な犯行ですか?」

 「変な言い方をするな。俺は犯罪者か!?」

 「でも、この遊園地って最近できたばっかりで、チケットとれないとかの噂が・・・」

 「えっ?そうなのか!?」

 「あったり・・・なかったり・・・?」と美咲さんのあやふやなお言葉に少々いらっとしている橋屋さんはその怒りを押し込めて、話を続ける。


 「実は俺も良く知らないんだ。これ、夜見からもらったもんだから」

 「夜見が?なんでまた?」

 「それは俺も聞いたんだが・・うまくはぶらかされてな」 

 「ふむふむ。なるほど」

 「ちょうどいいっていうのもあれだけど、彼女を誘って遊園地にでもと思ったんだが」

 「だいたい雪村が側にいるからいいづらいと」

 それを聞いて橋屋さんは黙ってうなずく。


 「それなら、終わった時にでも言えばよかったのに。いくら雪村でも」

 「いや。それはちょっと・・・」

 「どうしてよ」

 「きっ、緊張して・・・はっ、話せないというか」

 夜見といる時はあんなに爽やかに話しているのに。と思った美咲さん。

 

 「でも、このままだと遊園地にお誘いできないから。まずそこからだね」

 それから美咲さんと橋屋さんの作戦会議が始まったのでありました。

 

 

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