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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
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田原美咲のお悩み相談?

 美咲さんが雪村に相談を受け終わった当日。

 つまり雪村が彼女にさりげなく聞いた日の夕方のことである。


 美咲さんはいつものように研究所のある場所で地道に作業をしたり、訓練室などを行ったり来たりとしていた。

 

 「あっ。いた」と橋屋さんが美咲さんを見つけてやってきた。

 「橋屋。お疲れ様」

 「あぁ、今時間大丈夫か?」

 「うん?どうしたの、何か私に用事?仕事のこと??」

 橋屋とは同じ作業したりすることもよくあるので、てっきり美咲さんはそのことかな?と思い聞いてみる。しかし・・・

 

 「いや。それとは違うことだ。用事があるなら良いんだが・・・」

 そうはいうものの、彼はいつもと違う雰囲気だったので、美咲さんは「大丈夫だよ。でもちょっと待たせるけどそれでもいいなら」と付け足す。

 「分かった。じゃあ、力輝ちゃんの部屋にでも・・・「彼女の部屋はダメだ!」

 「えっ?なんで?退屈でしょ」

 

 「迷惑だろ。彼女だって・・・」

 「・・・わかった。じゃあ、会議室Bで待ってて」

 それならいいということで、美咲さんは残っていた仕事を済ませて会議室へと急いで向かった。


 「ごめん。予定より遅くなっちゃって」

 「いや、いい。こっちこそ無理を言って済まない」

 「いいって~。それで、どうしたの?」

 

 橋屋さんが美咲さんに仕事での相談をすることはよくある話。だが、仕事以外での話はあまりしたことがないので珍しがっていた。

 

 「実は・・彼女のことなんだが」

 「力輝ちゃん?」

 やっぱりか~と美咲さんは思った。

 

 「彼女って俺のことどう思ってるかなって」

 「ん?本人に直接聞けばいいじゃない」

 「いや。この間のこともあって。あと、あいつがいるし」

 「あぁ、雪村?いたらまずいの?」

 「あいつなんか言いそうだし。俺、あいつのこと嫌いだから」

 嫌いだってはっきり言ったな。まぁ、雪村は元々あれだったし・・・今でも橋屋にとって雪村はただのストーカーなのかもしれない。本人に直で聞きずらいけど。

 

 美咲さんはそれを内心にしまっておいて、話を続ける。

 「それで、私にそれを聞いて来いって?」

 「そうじゃない。・・協力してほしいんだ」

 「ふむ。それで、私は何をすればいいの?」

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