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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
72/222

気分を変えての魔法力大会3

「では、決勝戦を開始します!まずは雪村vs工藤さんの対決です!」←美咲

 

 『射撃 決勝戦

  ルールは先ほどと同じなので省略

  ぬいぐるみの点数最低は50ポイントで最高は100ポイント』

 

 「負けないぞ。雪村」

 「お手柔らかに」

 

 「では、よーいースタート!!」←美咲

 

 バン!!(工藤さんによる射撃)

 グサッ!!とぬいぐるみのおなかに命中・・が、しかし!!倒れるかと思いきやふと起きあがった。


 「決勝戦なので、ぬいぐるみに~防御魔法を仕掛けてます!」←美咲

 「そこまでするか、ふつう~」←夜見

 

 バン!!(雪村による射撃)

 パリン!!

 

 「防御魔法によって雪村の氷が撃ち返された!!」←美咲

 「ちっ」


 バンバン!!

 さらにまた雪村による射撃。今度は二回撃ち

 

 バリン!!と一回目に防御魔法が発動。そして二回目には・・・・カチカチにぬいぐるみが凍って…バタン!

 

 「命中!!雪村50ポイント獲得!!!」

 「マジかよ!?」←夜見

 「すごい」←力輝

 

 数分後~

 「結果発表!!雪村180ポイント、工藤さん130ポイントで雪村の勝利!!」

 

 

 「さて、次は~力輝ちゃんvs橋屋!!」

 「よろしくね」

 「はい。よろしくお願いします」

 「・・・・」←力輝

 

 「では。よーい、スタート!!」

 

 バン!!(橋屋による射撃)

 パリン!!と防御魔法が発動。

 

 「くっ!」

 悔しいのか、声が漏れてしまっている。

 

 バン!!(力輝による射撃)

 パリン


 「防御魔法が発動し、両者共苦戦しています!!」←美咲

 

 「橋屋さん?」

 「ん?なに?」

 

 「ん?なんか話してるぞ?」←夜見

 「・・・」←雪村

 

 バン!!(力輝による射撃)

 パリン!!と続けて・・・バン!!(橋屋による射撃)

 ぬいぐるみの真ん中を命中させた。だがまだ倒れない。

 

 バンバン!!(力輝による射撃)をそこに当てると~バタンと地面に落下!

 「なんと両者力を合わせての落下!?」

 「そんなことしたらゲームにならないんじゃないの?」←雪村

 「雪村。大目にみてやれ」←工藤

 「っ!?・・・はい」

 

 「これに関してのポイントは両者共に50ポイント与えます」

  

 バンバン!!

 「おっと、今度は力輝ちゃんがぬいぐるみにバンバンと当ててるぞ!これはどういう作戦か!?」

 パリンパリンパリン!!

 

 「防御魔法が発動し、いくら撃っても・・・」

 

 バンバンバンバン!!!!!!!

 「なんと橋屋による連射射撃!!」

 

 パリン!バタン!!

 「なんと、防御魔法間に合わなかったか、60ポイントのぬいぐるみが落下!

 橋屋60ポイント獲得!!」


 バンバンバン!!(力輝による無差別射撃)

 ぬいぐるみの防御魔法発動で落下ゼロ

 そこへ橋屋による連続射撃!!

 

 これを繰り返していった結果・・・

 「勝者、橋屋270ポイント」

 

 「ではでは~最終決勝!!雪村vs橋屋!!!」

 「意外な組み合わせだな」←夜見

 「あぁ。そうだな」←工藤

 

 「僕は彼女みたいに優しくはありませんよ」

 「言われなくても分かってるさ」

 

 「準備はいいですか!?よーい、スタート!!」

 

 バン!!・・バン!!

 パリン!

 「うわっ!?」

 雪村の魔法が跳ね返って来た。


 「えぇ!??」←夜見・力輝

 「防御魔法に反射攻撃を仕掛けました」←美咲

 「こわっ」←夜見

 

 いくら戦闘服着てるといっても、これじゃあ・・・

 

 バン!!バン!!

 パリン!

 「橋屋さん!」

 バン!!

 

 「おぉ!橋屋、なんと撃って跳ね返したものを打ち消した!!」

 

 バンバン!!(雪村の射撃)

 パリン!

 

 「・・・っ」

 バン!と雪村も同じように!!

 

 「おっと、雪村も橋屋同様の作戦へ!!」

 「僕の魔法跳ね返ると大変なんでね。借りますよ、先輩」

 「勝手にしろ」

  

 「うわっ・・・険悪な雰囲気をかもし出してるよ、あれ」←夜見

 「そうですね」←力輝

 「だが、このままでは点が取れないぞ?」←工藤さん

 「まぁまぁ見ててください」←美咲

 

 「(これなら、どうだっ!?)」←雪村

 バン!!!と発射し、ぬいぐるみから防御魔法+反射攻撃の発動。しかし、弾丸はグルグルと高速回転し次第に防御魔法の分厚い壁を貫通した。

 

 「おぉ。雪村、80ポイント獲得!!」

 「よしっ」と彼の口からこぼれる勝利の噛み締め。

 

 「(俺だって・・・)」と雪村に負けてられないとバンバン!!と発射させるが・・・パリンパリンと反射攻撃が!?


 「くそっ」

 バンバン!!

 

 「しまった!?」

 バン!!カチン!!と斜め上からの射撃

 

 「無理しないでください」

 「うるさい。お前の力を借りなくても」

 興奮状態の橋屋に雪村は、彼の近くまでやってきて・・・


 「落ち着いてください。まだ勝負は終わってないですよ。ここまで来たんですから…妹に、恥をかかせないでください」

 「・・・」

 橋屋にそう言った後、雪村は自分の射撃位置にすたすたと戻って行った。

 初めて彼の口から妹という言葉が出てきた。それも、応援席にいる本人には聞こえず彼に聞こえるぐらいの小さな声で。

 

 それを聞いて少し落ち着いた橋屋であった。

 

 

 結果・・・「優勝は雪村の400ポイントでーす!!」

 優勝したのは雪村でした。

 「商品ないの?」

 「商品?そうだね~~何が欲しい?工藤さん以外で」

 「俺を商品にするな」

 「そうですね。なんでもいいんですか?」

 「高いのはダメだよ」

 「じゃあ、ジュースおごってください」

 「了解です!」

 

「ごめんね。助けてもらったのに」

 「いえ。大丈夫ですよ」

 「・・・・」

 

 『ここまできたんですから・・・妹に、恥をかかせないでください』

 雪村の言葉を思い出す。

 「橋屋さん?」

 「あっ、ごめん。ちょっとぼけっとしてた」

 

 「・・・」←雪村

 こうして、魔法力大会は幕を閉じたのでありました。

 

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