気分を変えての魔法力大会2
「魔法力大会って、結構難しいんじゃね?」
「俺と田原は魔力一番下のランクだから、工藤さん達とやったらすぐ負けるぞ」
「君たち、訓練室に入ったからって戦闘するわけじゃないんだよ?」
「えっ?」×4
「?」←工藤さん
「訓練室だから、緊急事態に備えて訓練している。それだけのために使うのもいまいちだと私は思っていたわけですよ」
「はぁ?」←夜見
「今からするのは誰もが皆経験したことがある。運動会です!」
「魔法を使って?」←夜見
「そうです!」
「できるんですか?そんなこと」←雪村
「くだらないな」←橋屋
「日々日頃の成果を日常的な運動会でどう活かせるか見たいと思わない?」
「別に」×3
「いいじゃないか?たまには違う訓練をしても」
「工藤さん!?」×3
「力輝、お前はどうだ?」
「・・・わからないですけど、やってみたいです」
と、いうわけで・・・
「最初のステージは射撃!!一番最初は雪村vs夜見!!!」←美咲
「これ、本当に運動会なのか?」←夜見
「こんなのやりませんよ。絶対」←雪村
『ルール説明
使用するのは、研究所で試作中の魔法ライフル銃。
使い方→普段魔法を発動するようにし、銃の引き金を引くだけ
ターゲットのぬいぐるみに表示されている点数が多いほど高得点なので
得点が大きい方を狙おう!!』
「遠くないですか?」←雪村
「普通の射撃じゃないんだから、このぐらい離さないとダメダメ」←美咲
「では、始めるよ!よーい、スタート!!」←美咲
バン!バン!!
「うわっ、なんだこれ。むずっ」←夜見
「・・・・」←雪村
バン!!(雪村のライフル銃から魔法発動)
そして・・・・命中した瞬間、カチカチにぬいぐるみが凍りつき下へ落下!
「雪村、10ポイント!」←美咲
「しんどっ」←雪村
「くそっ。負けてらんねぇ!」←夜見
夜見さんは負けず嫌いなのか、それとも雪村に一歩リードされて悔しいのか
それからバンバンと打ち続けた。
「はーい、そこまで!結果は雪村50ポイント。夜見は惜しくも40ポイントで雪村の勝ち!!」←美咲
「悔しい・・(泣)」←夜見
「続いては、工藤さんvs力輝ちゃん!!ではでは、準備はいいですか!?」
「問題ない」
「大丈夫です」
「では~よーい、スタート!!」
バン!(工藤さんによる射撃)
グサリッ→バタン
「工藤さん、30ポイント!!」←美咲
バン!(力輝による射撃)
ビリッ→バタン
「力輝ちゃん、同じく30ポイント!!」
「今、なんか光ってなかったか?」←夜見
「あぁ…確かに」←橋屋
バン!
「工藤さん、おしい!50ポイント倒せず!!」
バン!
「力輝ちゃんも惜しい!!」
50ポイントのぬいぐるみはなかなか落ちることが出来ない。
「「・・・・(いけっ!!」」←工藤・力輝
バン!!
「二人同時に50ポイントを!?」
グサリッビリッ!!!
「おぉっ!?」←夜見・美咲
ぐらぐらとゆれる大きなぬいぐるみ。そして・・・ゆっくりと時間をかけて落ちて行った。
「50ポイント、両者獲得!!」
バン!バン!バン!バン!!
それからバンバンと打ち続けてしばらく「はい、そこまで!!」
「結果、工藤さん150ポイント。力輝ちゃん150ポイントで引き分けです!」
「次はわたくし、田原美咲vs橋屋!!」
「では、準備はいいですか!?」
「いいから早くしてくれ」
「ではでは~よーい、スタート!!」
バンバン!!
バンバン!!
「橋屋、10ポイント」←工藤
「美咲さん、同じく10ポイント!」←力輝
「お互い低いだけあってなかなかだな~」←夜見
「いいんじゃないんですか」←雪村
勝者の余裕なのかそのほかどうでもいいような顔をしている雪村。
「そこまで!!」←工藤
「結果は、美咲さん40ポイント。橋屋さん50ポイントで橋屋さんの勝利です!」←力輝
「悔しい・・・誰よ、こんなこと考えたのは(泣)」
「お前だろ」




