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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
67/222

工藤さんの大人の対応ぶりに全員がきらきらした目で見ている

数時間後、工藤さん達が研究所へと帰って来た。


 ガチャン!!

 扉が突然開かれすぐさま部屋へと訪れる工藤さんにびっくりする。

 すぐさま謝ろうと思っていたのだが・・・「力輝、けがはどうだった?」と先手を打たれてしまい・・・「はい。しばらくの間は、松葉杖になるということで・・・」と私は小さな声で答えると。


 「そうか・・・雪村はどうだ?」

 「僕は大丈夫です。工藤さん、僕・・・」

 「ありがとう」と工藤さんは雪村の言葉をさえぎる。

 「お前がいなかったら、力輝はこのけがだけではすまなかったし民間人を被害にさらしていたかもしれない」

 「でも、僕なんにも相談してなくて・・「それでも、お前は妹を守ったじゃないか。俺は、それが分かれば何も言わない」

 

 「(かっ・・・かっこいい―)」×5(夜見・橋屋・雪村・美咲・力輝)

 工藤さん以外、私を含めて全員が工藤さんをきらきらした目で見つめている。

 気づいていないのは本人だけであろう。皆の目を見て「なんだ?どうした?」と本人は

 動揺しているのを見ていれば・・・。

 

 数分後。

 「なるほど。つまりこの手紙でお前たちは呼び出されたというわけだな」

 「はい」×2

 「で、なぜか来たのが・・雪村が力輝ちゃんで・・・力輝ちゃんが雪村の姿をした生徒だったってわけか」

 こうして聞いていると訳が分からなくなってくると夜見さん達は思うのも無理はない。

 

 「呼び出されたことは知ってましたからね。最初は驚きましたけどすぐに偽物だと分かりましたよ」

 「私も・・・最初本人かと思ってました。でも、口調とか・・まったく違ってて」

 「でも、なんでそんなことになったんだ?」

 「バカっ。それを今調べてるところだろ」

 

 回収した怪物を研究所へと慎重に持ち帰り、今調査しているところである。

 

 「調査結果は明日か明後日ぐらいには届くだろう。雪村のおかげで傷一つもついていない冷凍保存状態にしていたからな。暴走する可能性も想定して今慎重に解凍作業を行っているところだ」

 冷静に言っているものの、実際どうやっているのかは想像がつかない。

 

 

 その頃・・・

 「申し訳ございません。作戦は失敗いたしました」

 「やはりか。期待はしていなかったがな」

 「順調に進んではいたのですが、少々予想外の事態が発生したようで・・・持たせていた非常装置を起動させてしまったようです」

 「ふんっ。まぁ、いいだろ。例の物はそんな簡単な罠にひっかかるほど甘くはないということだな」

 「はい。ボス・・・」

 

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