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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
64/222

またしても襲いかかる恐怖

放課後。私達二人は手紙の書いてあった場所へとそれぞれ移動した。

雪村の手紙には、第一体育館の裏。そして私の手紙には、屋上と書かれてあった。

時間はお互い16時ちょうど。その5分前にお互い配置に着く。


~時刻15時55分。第一体育館到着~

「まだ誰もいないな。・・・心配だな」


~時刻15時56分。屋上到着~

「誰もいない。なんか・・・緊張する」


そして16時が刻々と迫ってくる・・・が、誰も来ない。


「これって・・・・」←力輝

「まさか・・・・・」←雪村

「ドタキャン?」×2

 

罠には違いないが、これが本当なら単なる嫌がらせ?

こんなことしていったい何になるんだろう?と私がそう思っていた時だった。


ガチャン。と扉の開く音がした。

音がしたことに築き、振り返ってみると―――


「えっ?」


その頃、雪村にも異変が起きていた。

「遅れてしまってすみません。その・・・手紙を出したものです」

「えっ?」


違う場所にいて、お互いは自分の目を疑う光景を見ていた。

なぜなら、それは―――



~屋上~

「手紙を出したものです・・けど」

「・・・なんで?」

「えっ?あの・・・」

「どうして雪村がここにいるの!?」

「えっ?」


~第一体育館裏~

「お前・・・誰だ」

「えっ?あの・・・」

ガシッ!

「痛っ」

「お前はいったい誰だ?なんで・・・なんであいつの姿をしている?!」

「痛いっ。やめてっ」

「答えろよ。お前――力輝に何をしたんだ!??」

パリン!!!


「うっ・・・」

すると何かが割れる音がしてそのあとに女子生徒が頭を抱えてうなりだした。

しばらくすると、女子生徒はたちまち黒く染まり始めとうとう怪物へと変化。


「こいつは・・・めんどくさいな」



その頃、屋上では

「あなたは雪村じゃない。誰なの?」

「これには深い事情が」

「やめて。こっち来ないで」

「お願い・・・・僕を助けて」

「やめて。雪村の姿でそんなこと言わないで!」

パリン!!!


雪村の時と同じように、何かが割れる音がした。そのあと、急に男子生徒が同じように

頭を抱えてうなりだした。


「うぅ・・・」

「なっ、なに?」

やがてたちまち周りから黒く染まり始めて彼もまた怪物へと変化してしまう。


「ばっ、化け物!?」

怪物はこちらへと近づこうとする。それを見て、逃げなきゃっ!?と扉へと急ぐが

急な速さで唯一の出口をふさがれてしまう。

「どうしよ・・・」


怪物は私にまた近づこうとする。逃げ続けるが追いつかれる。そして逃げるたびに

また速攻で追いつかれるの繰り返し


「どうしよう・・・」

怖い。怖い・・・・怖い・・・

走り続けているとだんたん体力が消耗し、どうしよう。怖いなどと考えているとぐぎっと

足をひねってしまい、転んでしまった。


「足が・・・」

このままじゃ・・・


段々と迫ってくる黒い怪物。

あまりのその恐ろしさに身体が硬直し凝視する。


「いやだ・・・」

そして怪物が近距離で迫り手を振りかざした瞬間、恐ろしさのあまり目を瞑り


「いやぁあああああああーーーーー!!!??」


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