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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
63/222

ラブレター事件の決戦?

その日の放課後。2年特進のクラスに朝のメンバーが顔を合わせた。

 

 「で。朝のあれ、どうするんだ?」

 「行かないよ。僕は」

 「え!?なんでですか?!」と南條さんが雪村に質問する。

 「なんでって。知らない相手からの呼び出しに応じるなんて無謀すぎるよ。ひょっとしたら罠かもしれないし」

 「罠?」×3(沼口・南條・力輝)

 「例えば、指定の場所に呼び出してすぐさま周囲を複数の人間で囲むとか」

 「いや・・いくらなんでも考えすぎじゃないか?」

 「この手紙の相手が女子とは限らないよ。もしかしたら、男かも」

 

 すると、この発言に私と沼口さんは――

 「やっぱり男が好きなのか?」

 「やっぱり男の人が好きなの?」と同時に彼に聞く。それを聞いた雪村は「違うって言ってるでしょ?しつこい」と怒り狂う。

 

 「えっ、そうだったんですか!?」と今度は南條さんが聞く。

 「だから違うって言ってるでしょ?!」

 

 雪村の男好き疑惑はひとまず置いといて、彼がなぜそう思う理由はなにかを私は尋ねてみる。

 

 「なんでこれが罠かもしれないと思ったのは二つある。

 一つ目は、同じ日に僕とあんたの下駄箱に手紙が置かれていたこと。

 二つ目は、この手紙の内容。場所は違うけど日時は同じであることだ」

 

 「偶然なんじゃねぇの?」

 「そうですよ。たまたま同じ日に下駄箱に入れちゃったってこともあるかもしれません」

 「あんたはどう思う?僕が間違っていると思う?」

 「・・・確かに。同時ってなんか偶然過ぎると思う。それに、この手紙も名前書いてるから

 分かるけど、同じもの見たいだし・・筆跡もよく似ている気がする」

 

 「つまり?」

 「・・・罠、かもしれない」


 

 そして次の日の放課後

 「じゃあ、行ってくる」

 「おうっ。頑張れよ~」

 

 「じゃあ、行ってくるね」

 「工藤さん・・・がんばっ!」

 「ありがとう。じゃあまたね」

 

 決戦の時が来た。

 

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