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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
60/222

ストーカー事件再び?

翌朝。昨夜の雷雨は過ぎ去り、いい天気になっていた。

 

 「お前ら、学校遅れるなよ」

 「工藤さん。いってきやーす!」

 「いってきまーす」×4(橋屋・雪村・美咲・力輝)

 5人は研究所を出て学校へと向かった。と言っても・・・

 「俺、教科書取りにいったん家戻るから先に行ってろ」

 「おう!気を付けてな」

 「私もいったん家に帰らなくちゃ。じゃあ、二人とも気を付けてね」

 「はい。美咲さんも」

 「なにもないところで転ばな・・・「きゃあ!?」と言ったそばから転ぶ美咲さん。


 「だっ、大丈夫ですか!?」

 「言ったそばから転ぶなんて・・・」

 「大丈夫。つまずいちゃったwwじゃあ、行ってきま~す!」

 「いってらっしゃい・・・」

 美咲さんを見送った後、私と雪村は学校へと向かった。


 って・・

 「あれ?雪村、家に戻らなくていいの?」

 「戻るよ。でも、ここの近くだから。今から行くよ」

 「そっか」

 「先に行ってて。すぐに追いつくから」

 「うん。分かった」

 

 私は先に学校へと向かうのであった。

 

 数分後。

 「・・・ん?」

 ふと後ろを振り向いた。後ろには誰もいない。

 「気のせいかな?」

 誰かに見られている気が・・。こんなこと・・・前にもあった気がする。

 これも・・・・・気のせい?

 

 (忘れているが、彼女は雪村にストーカー(本人自称監視)されていたのだ)

 

 怖いな。気のせいであってほしいな・・・と思っていたその時!

 ガシッ!

 「ひぃっ!?」

 誰かに肩を掴まれた。そして恐る恐る後ろを振り向くと・・雪村だった。

 「なにびびってるの?」

 「・・・はぁ。よかった」

 「なに?昨日のDVDの影響?」

 「うっ、ううん。そういうわけじゃなくて・・・その。誰かに見られてる感じがしたからちょっと。・・・・なんて、気のせいかもしれないけど」

 「・・・・」

 「ごっ、ごめんね。変なこと言っちゃって。行こう」

 「(・・・気のせい。ね)」

 私がさっさと学校へと向かい歩いている時、雪村は後ろを振り向きじっと見る。

 誰もいない道をただじっと見ていた。


 「雪村?どうしたの?」

 「・・・なんでもないよ」と前を向いて歩きだした。

 

 それは・・・気のせいじゃないことに。

 まだ。彼は気づいていなかったのでした。

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