誰も使わないからといって、勝手に共有にしたら大変な目に合うに決まってる
「よし。じゃあお風呂入ろう」
「俺達さっきシャワー浴びたからいいわ」
「俺もいい」
「えぇ~じゃあ、私力輝ちゃんと二人で入ってくるよ」
「「わっ、ずるい!?」」夜見・橋屋
「「・・・・・」」工藤・雪村
「えへへ。女の子同士だからいいもんっ♪ささっ、いこいこっ」
「あっ、ちょっと・・」
私は美咲さんに背中を押されてお風呂場へと連れて行かれた。
ちなみにお風呂場というのは、私の部屋のお風呂ではなく地下にあるお風呂場である。
訓練の汗を流すために造られたものでよく利用されるのだ。
「さささっ、いこういこう!!」
テンションMaxだ~。
「ちょっとやりたいことあるから、先に用意しといてね~」と美咲さんは服のまま中へと入って行った。
私は一人取り残されたあと、更衣室で服を脱ぎバスタオルを巻いて中へと入った。
「美咲さ・・・えっ?」
私の視界には、だだっぴろいお風呂場の景色が。
「これって・・・」
「あっ。用意できたんだね」と美咲さんは平然としている。
「すごいでしょ?もう私達以外誰もいないから、男女と分かれていた壁を外したの」
はっ、はずした??
「じゃあ私も用意するから先にお風呂入ってて」
「あっ、はい」
数分後
「おっまたせ~さてさて、背中の流しっこしましょ」
「えっ、いいですよ。一人で洗えますし」
「遠慮しなくてもいいよ~さぁ~さぁ~!」
めっ、目が怖い・・・・。
「うわぁ、なにこれ壁が外れてる」
「「っ!?」」
聞いたことがある声が風呂場内に響いてきた。
「あれ、雪村。工藤さん達と一緒じゃなかったの?」
「シャワーを浴びに来ただけですよ。すぐに出ますからごゆっくり」
「そんなこと言って~本当は覗きをしようとしてたんじゃ「先輩みたいによからぬこと企んでませんよ」とシャワーを浴びる雪村。タオル着用済み。
「よし。じゃあさっきの続きをしましょうか~♪」
ごしごしごしごし~~~~~~(背中のみ洗っているので、前はタオルで
隠されている)
「なんじゃこりゃ!?壁がない!?」
「「「っ?!」」」
「バカ、違うよ。これは壁が外れてるんだよ」
「あっ、本当だ」
夜見さんと橋屋さんもやってきた。ちなみに扉が開いていたので服を着た
まま入って来た。
「あらあら。夜見達も来たんだ」
「雪村、お前何1人で風呂場来てんだよ!」
「シャワー浴びに来ただけですよ。すぐに出ますよ」
「お前ら一体何を騒いで・・・って、これは・・・」
「げっ、やばっ」
工藤さんまで現れたのを見て美咲さんが震えあがる。
そして工藤さんは私達の方を見て「これはどういうことだ」と美咲さんの方を見る。
「工藤さん。これにはふかーいわけが」
「のぼせないうちさっさと出ろ」
「はっ・・・はいっ!?」
たっ、助かった?
「あんたもさっさとでないとのぼせるよ」
「あっ、うん」
「なーんだ。もうでるのか。代わりに背中流しっ・・ぶはっ」
バッシャーン
夜見さんは橋屋さんによってお風呂に突き飛ばされました。
「俺達のことは気にしないでいいから」
「はっ、はい・・・じゃあ、失礼します」
お風呂あがってすぐさま美咲さんは工藤さんにお説教され、夜見さんは橋屋さんにお説教されてたのでした。




