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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
56/222

豪雨の中で語る黒服達とその目的とは?

とある街中のとあるさびれた工場に、黒服の男達が潜伏していた。

 彼らは仲間一人の帰りをひっそりと待っていたのである。

 しばらくして、その仲間は車を走らせ工場へとたどり着くと歩いて中へとすたすた入って

 いった。


 「よぉ~おそかったな。どこかで、死んでいるのかと思ったぞ」

 「ご冗談を。あなたより先に死ぬわけにはいきませんからね」

 「それで。電話で言っていたのは本当か?例のものが見つかったって」

 「ええ。間違いありません。この目でしっかりと見てきましたから。あれは間違いなく、例

 の・・・・」

 ドドドドドドォーン!!!!!!!!!!!!!!(落雷)


 

 「そうか。奴が捕まった以上、あれはもはや私達のものと言っても同然。元々、奴は私達

 を利用して自分の意のままに世界を自分のものにしようとしていたからな。準備ができ

 次第捕獲して使えるようにしろ」

 「かしこまりました。ボス」

 ドドドドドドォーーン!!!!!!!!!!!!!!!


 

 

 「うわぁ。すごい雷だね。さらに雨も強くなってきて」

 「美咲さん達、帰り大丈夫ですか?」

 「う~ん~しばらく帰れそうもないし・・・力輝ちゃんの部屋でお泊りさせて♪」

 「俺も俺も~・・・ぶっはっ」

 「お前は俺と一緒に帰るんだ」

 「うっ・・何も殴ることないだろ・・・腹・・・いてぇ・・」

 夜見さんは橋屋さんにパンチを食らって床に倒れました。

 痛そうだ。


 「なんだお前ら、天気予報見てなかったのか?」とそこへ通りかかった工藤さんがやってきた。どうやら先ほどの話を聞いていたらしい。

 「私、朝弱いんでニュース見てなくて」

 「ニュースなんてこれっぽっちも」

 「同じく・・」

 「お前らな・・・」

 「そういう工藤さんはどうなんっすか?」

 「俺はちゃんと見てたよ。今日はいろいろやってて遅くなった」

 「失礼なこと聞くなよ。お前じゃないんだから」

 「ひでぇ・・・(泣)」

 「なに泣いてるんですか?お金でも落としたんですか?」とそこへ雪村が通りかかる。

 「お前の方がもっとひでぇ(泣)」

 雪村の冗談で言っているとはとても思えない言葉が夜見さんのガラスのハートを更にグサッと刺す。

 

 「まぁまぁ。それはさておき~工藤さんはどうされるんですか?家に帰ります?」

 「それはどういう意味だ?」

 「このメンバーで、お泊り会しませんか☆」

 美咲さんは目をキラキラと輝かしている。

 

 「ここは研究所だ。ホテルじゃない」

 「分かってますよ。でもこの天気だと、帰る時やばくないですか?」

 「・・・まぁ、確かにそうだな」

 「工藤さんのお力で、なんとかなりませんか?!」と美咲さんはさらにキラキラさせて工藤さんに頼み込む。

 「・・・・・わかった。聞くだけ聞いてみよう」

 「やったー!?」

 「ただし。今回だけだ。だめなら即この天気の中帰るように」

 「はーい」

 

 数分後

 「許可が下りたぞ」

 「やったー!お泊りだ!!」

 「お前ら。保護者に連絡しておけよ」

 「はーい」

 本当にやるんだ。お泊り会・・・。このメンバーで。

 

 「場所はどうするんですか?俺達」と夜見が聞く。

 「力輝の隣の部屋が空いているからそこを使わせてもらう」

 「私は力輝ちゃんの部屋~♪」

 楽しそうな美咲さん。


 「くそぉ。なんか悔しい」 

 「お前と一緒にされたくないけど。俺もそう思う

 夜見と橋屋の会話を聞いてるのかわからないが雪村は二人を見て

 「あの二人、結構やばいと思うんですけど」と工藤さんの告げ口する。

 「心配ない。もしやらかした場合は、俺の手でつぶす」

 それを目の前で聞いて工藤さん、かっこいいと思う雪村でした。

 

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