表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
50/222

テレビとトランプ

なにもすることがなかったので、テレビでも見ようかという話になった。

が、しかし・・・


 「わからない。何も思い出せない・・・」

 「なんだって!?」

 

 「記憶喪失ですね。ご家族のこと友人・自分の名前さえも覚えていないそうです」

 「そんなぁ(泣)」

 「先生。なんとかならないんですか!?」

 

 事件に巻き込まれた女子高校生が記憶喪失になってしまい、日常生活で犯人に命を狙われるというミステリーでした。

 

 「チャンネル変えようか」と雪村は気を使ってチャンネルを変えるが・・・

 変えるたびに・・・生き別れた兄と奇跡の再会やら、4人家族の家が全焼やら、実は隠し子やらのひどいものばかり。

 

 「テレビ消そう。面白くない」

 「そう・・・だね」

 どうしようかと悩んだ雪村に「トランプでもする?」と持ちかける。

 「・・じゃあそれで」

 

 「なにする?」と雪村が聞く。

 「ルール分かるものなら」

 「ババ抜き・神経衰弱・7ならべ」

 「じゃあ神経衰弱」

 

 数分後

 「お邪魔しまーす。あれ?何してるの?」とそこへ様子を見に美咲さんが

  やってきた。

 

 「見て分かんないですか?神経衰弱ですよ」

 「あっ、私もまーぜて」と美咲さんが参加した。

 「もう終わったんですか?」と聞くと「うん。なんとかね」と返す美咲さん。

 「工藤さんは一緒じゃないんですね」

 「うん。まだかかるみたいだよ~雪村は工藤さん好きだねぇ」

 「聞いただけでしょ?変なこと言わないでください」

 「それにしても、二人共会ったときよりもずいぶん仲良くなったね~」

 「別に」

 「あらあらツンデレかな?」

 「おわりー。・・・・・・・はい。僕の勝ち」

 「まだ時間あるけど、どうする?」

 「それなら~花札しよう!」

 「ルール分かりませんよ」

 「私も」

 「う~ん~じゃあ、チェス」

 「わかりません」×2

 「じゃあ、オセロしよう」

 「3人でできませんよ」

 「じゃあ~「ババ抜き」

 

 すると後ろから、いつからいたのか工藤さんのお姿が。

 「お疲れ様です。工藤さん」

 「ずいぶんと楽しそうだな、雪村。力輝も」

 「そうなんですよ。私が来たときには神経衰弱してて楽しそうに・・いててて」

 雪村が美咲さんのほっぺをつねる。

 

 「いたいっ・・・本当のこと言ったまでなのに・・・」

 「雪村」

 「すみません・・・」

 

 それから工藤さんと4人でババ抜きして楽しい時間を過ごしましたとさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ