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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
49/222

兄妹だとしても夫婦じゃない!

「コンビニとかでもいいじゃない。なんでスーパーなの?」

 「なんとなく・・それじゃあ怒られる?と思って」

 「工藤さん?」

 「たぶん」

 

 スーパーに到着して、まず最初にしたことチラシを持って安いものを買う。

 「主婦じゃないんだから・・・」

 「ごめん。持たせちゃって」

 「いや、構わないけど。無理しないでよ?倒れたりしたら僕一人の体力では持たないから」

 「あっ。あそこのにんじん安い」

 聞いてないし。まぁ、工藤さんにも連絡したから誰かついてきてることは確かだし、大丈夫だとは思うけど、と買い物に付き合わされる雪村。


 数分後、買い物を終えて部屋へと戻ってきた。

 「もうおなかペコペコだよ」

 「ごめん。今から作るから」

 「料理できるの?記憶は?」

 「大丈夫。たぶん・・・」

 うわぁ~あやしい。と疑っていた雪村だったが、数分後にオムライスが出来上がった。

 それを食べたら「・・・おいしい」と素直にぱくぱくと食べていた。

 

 「どうも~あれお食事中?」

 「美咲さん。こんにちわ」

 「雪村、だけずるい~私も食べてみたかったな~オムライス」

 「食堂で食べればいいでしょ」

 「今の所大丈夫?気分とか悪くない?」

 「大丈夫です」

 「そっか。良かった~お外出かけるって聞いたときは心配してたんだけど」

 「二人ほどついてたけどバレバレでしたよ」

 ごちそうさまでした。と食器を流し台につけてすぐさま洗う雪村。

 

 「そうなんですか?」

 「うん。工藤さんが頼んだの。なにかあったら雪村だけじゃ大変だからね」

 「だったら僕達だけにしなきゃいいのに」

 「工藤さんが忙しいのは知ってるでしょ?それに、力輝ちゃんには雪村がいるんだし、できる限り二人の時間を作ってあげたいじゃない」

 「そりゃどうも」と食器洗いを終え拭いたあと棚の中へと戻す。

 

 「雪村、偉いねぇ。食器洗って棚に戻して」

 「これぐらい普通でしょ」

 「うんうん。このまま二人暮らしをしてもいいんじゃないかな?」

 「ちょっと、何を言ってるんですか!?」

 「冗談だよ。冗談」

 「もう」

 「力輝ちゃんはどう思う?雪村と暮らしてみたいとかって思ってる?」

 「えっ?」

 「答えなくていいからね」

 「あっ、うん」

 「そんなこと言って~本当は聞きたいんじゃない」

 「思ってません!ところで、そろそろ戻った方がいいんじゃないですか?」

 「あらいけない。じゃあ、また様子見に来るからね~」

 美咲さんはそう言って部屋から出て行きました。

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