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魔法師Mの物語  作者:
第一章 新たな生活と力輝の過去
45/222

現代に戻った彼女に襲いかかる、激しい頭痛

まさかとは思うけど、工藤さんのお父さんだったりして。

 でも苗字一緒ってだけで別人ってこともあるけど・・・


「なんで君らはそこまでして彼女を助けようとする?もはや君たちが来たところで彼女は手遅れ。もう普通の魔法師(人間)ではないんだよ?」

「そんなことはない。たとえ貴様のくだらない実験のせいで人間でなくなったとしても、私は元の彼女を取り戻す!」

 「くだらないねぇ!!」

 

 バシッ!!!!!!!!!

 

 これ、どうなるんだろう。すでに建物燃えてるし・・・助かるんだよね??

 

 バシッ!バシッ!!バシッ!!

 


 その頃・・現代

 「今頃どの記憶たどってるだろうね~」

 「無駄口叩くな!!」

 バシッ!!!!

 

 

 「おじさん。帰ってこないね」

 「大丈夫だよ、工藤さんは強いから」

 「・・・」

 私は嫌な予感がした。とてつもなく嫌な感じが・・・

 「私、おじさんの様子見てくる!!」

 「えっ、ちょっと待って!!!!!」


 

 バシッバシッバシッバシッ!

 「しつこいね。いい加減にしてよね!!」

 すると黒井博士は杖を大きく振りかざそうとした。まずい!と雪村が思わず手を杖の方へと伸ばすと、バシッ!!!!!!と大きな音がはじけてその勢いで倒れてしまう。

 

 「なんだ、これは?!」

 黒井博士は驚いていた。閉じていた目を開けると彼らは雪村の方を向いている。

 「えっ、見えてるの?」

 

 「お前は誰だ?なぜここに?!」

 バシッ!!!

  

 「早く逃げろ!」

 「そういうわけにはいきませんよ」

 雪村は彼に加勢することに決めた。過去だからと思っていたけれど、工藤さんのお父さんなら助けないわけにはいかない。


 雪村は黒井の足を止める。地面を瞬く間に凍らせてしまった。

 「くそっ!!」

 「おじさん!!!」と後ろから声が。

 

 と、その時「くらえ!!」と彼に向かって黒井博士が攻撃を仕掛ようとする。

 「おじさん!」

 私はレッドアイを使って、黒井博士に足蹴りする。が、「ぐわっ!」と攻撃を避けきれずあたってしまう。

 

 「あんた・・・だよね?」

 「・・・ゆき、むら?」

 曖昧だが、名前が出てきた。私は、彼を知っている。

 それを聞いて、「そっか。やっぱりね」と意味深げな言葉を口にする。私はそれがどういう意味なのか分かっていなかった。

 

 「いっ、痛い・・・」

 「君、この子を知ってるの?」

 「その前に僕達この人に用があるんですよ」と雪村は黒井博士を起こして「ここからの帰り方、教えてくれるかな?」と聞いた。

 「なんのことだ?」

 「僕達は未来から来た。あんたの魔法なんだから帰る方法ぐらい分かるでしょ?」

 「なるほど・・・そういうことか。でも教えないよ」

 

 教える気は全くないみたいだ。

 どうしたらいいものかと思っていた時だった。

 

 「力輝っ!」

 そこへ、聞き覚えのある声が聞えてきた。なんだ?と誰もが思ったとき、どこからか大きな穴が出現。

 

 「無事か、二人とも!?」

 「橋屋さん!」

 「あとは任せろ。二人は早く」

 「力輝、雪村急げ。時間がない!」と橋屋は力輝を引っ張って連れて行き、雪村は一人で入って行く、

 

 「おじさん!!」

 私は彼の後ろ姿しか見ることができなかった。

 

 「工藤さん。雪村達を救出しました」

 「ご苦労だった。こちらもなんとか片づけたところだ」

 

 こうして現代に戻ってきた私達。小さかった身体も時間共に徐々に戻っていった。が・・・・・

 

 「っ!?・・・痛いっ!!!」

 突然頭が痛みだした。

 「痛い・・頭が・・・・」

 頭が、がんがんする。なにこれ・・っ?!

 

 バタン!!

 

 「力輝!??」

 私は突如気を失ってしまった。

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