信じていたのに…
◎◎市にあるその建物である科学者が施設の子供達を使ってある実験にとりかかった。
それは魔法強化実験という人間を使った恐ろしい実験。
科学者の名前は黒井千里博士、性別は男。特徴はメガネと背中までかかる黒い髪である。
彼は独断で人を雇い、魔法施設所に侵入し施設関係者を殺害したあと、子供達を誘拐し用意していた研究所へ運び込む。そこで子供達のデータをとり実験へとちゃくちゃくと準備を進めていったのであった。
「君たちが小さい頃の話だけど、まさか知ってる人がいただなんてね~驚いたよ」
「ふざけるな。お前達のろくでもない実験のせいで子供達は死んだんだぞ!」
夜見さんの連絡で工藤さんと他メンバーが到着し、黒井博士を問いただしていた。工藤さんは博士がやった事件のことを知っていたのだ。
「実験に失敗はつきものだよ?それに、あそこにいたのはさ一時的に預けた子供だけじゃなかっただろうし~彼らに使命を与えたんだよ僕は」
「だまれ!!!!」
工藤さんの怒りは収まらず、黒井博士に切りかかる。
その頃、雪村はまさにその事件をまじかで見ていました。
見たくないけれど、出られる方法が分からない以上こうして見るだけしかできない。
とめようにもここは過去であるため魔法が通用しないことはさきほど試してみて分かったことである。
「ゆきむらみことです」
今行っているのは、血液検査のようだ。全員からの血液を採り能力を見ているとモニター画面の方を見て分かった。
みこと、と名乗った女の子はさきほどみた僕のことをおにいちゃんと呼んだ子だった。
注射が嫌いなのか泣きそうな顔をしながらも必死で我慢する。
終わった後、すぐさま自分の手で涙を拭いた。
「みことちゃん、お注射痛かった?だいじょうぶ?」
「うん。だいじょうぶだよ」
同じ施設の友達だろう。女の子が心配そうに声をかけてくれた。それを見てみことは
笑って答えて「いこっ」とどこかへ行ってしまった。その様子を見て雪村は彼女たちの
あとをついていく。
バシッ!!!!
ドドドドドドドドドド!!!!!!!!!
現代では工藤さんは黒井博士を。夜見さんたちは博士が作り出した人間合成生物ら
と激しい戦いを繰り広げていました。
「ずいぶんと熱くなるよね~」
「お前は生かしておけん。お前は俺の手で排除する」
「そんなこと君にできるのかな?」
「だまれ!!」
こうしている中に雪村はみことがほかの子供達と寝ている寝室へと入っていた。
「ねぇ、わたしたちいつになったらお母さんたちのところへ返してくれるんだろ?」
「だいじょうぶだよ。おにいちゃんがむかえにきてくれるってやくそくしたもん」
みことの笑顔をみて「そうだね。むかえにきてくれるよね」と友達も笑顔で納得した。
けど。それは・・・・叶わぬ夢となってしまうことに、彼女たちはこの時思いもしなかった。




