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魔法師Mの物語  作者:
第一章 新たな生活と力輝の過去
33/222

困りごとになるのは面倒だけど、そのおかげで彼は憧れの人と電話できたから少し感謝してる

これはどうもおかしい。いつも歩きなれている通学路なのに戻ろうとしても戻れないし、いくらなんでもこんなことが起こるなんてありえない。

 ひょっとすると・・・魔法に?!


 あっ、工藤さんに知らせなきゃ!と唯一の連絡手段を取り出そうとすると電波が圏外になっていた。

 「どうしよう。これじゃあ助けも呼べない・・・」

 


 その頃、雪村はある人に電話をかけていた。


 「なに?見失った?」

 「ちょっと彼女とトラブルになって。学校終わった瞬間飛び出したんでこっそりあとを追ってたんですけど、曲がり角に入った瞬間突然姿を見失いました。GPSも試してみましたが、彼女の現在地が特定できません。彼女から何か連絡とか来ていませんか?」

 「いや、こちらからはなにも来ていない。もう研究所に着いてるってことはないのか?」

 「今研究所に確認を取ってもらってます。僕、もう少しこのあたりを探してみます」

 「分かった。俺も用が済み次第向かう」

 

 電話の相手は工藤さんだったようだ。彼は万が一のために工藤さんの電話番号を入手していたため、こうして連絡を取ることが出来たのだ。でも万が一のことでなくても雪村は彼と毎日でも連絡を取りたいと思っているが、そんなことは許されるはずもなく・・・。


 「まったく困った奴だな・・・」

 まぁ、そのおかげで工藤さんと電話ができたんだけど。どこいったんだ?

 

 

 私は雪村が追ってきたことを知らないまま、一人で迷路をさまよっていた。

 

 「やっぱり魔法を使うしか・・・」

 このままでは出られない。けど、家とかあらゆるものが通学路と同じだしこれがもし本物でむやみに壊した後にそれが壊れていたら大問題にとなると、そんな簡単に使うわけにもいかず・・・

 

 「なんか方法ないのかな・・」

 

 

 困り果てていたその頃。

 「雪村です。さっき連絡が届きました。やっぱり彼女、まだ研究所に戻って

 いないそうです」

 「分かった。今から俺もすぐに向かう。夜見達を呼んで力輝の捜索要請を頼む」

 「了解です」


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