表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法師Mの物語  作者:
第一章 新たな生活と力輝の過去
32/222

逃げ切ったのに、帰れなくなってしまった

それから約1か月も渡り、雪村真の(本人は監視)ストーカーは続いた。

 本人の意思ではないとはいえ・・・


 「今日もいるね、ストーカー」

 「うん」


 すっかりと定着というか・・・なんというか、もう慣れてしまいました。

 

 ですが、もうクラスの注目の的になるのは荷が重たくて

 「いつになればそれ取れるんです?いい加減解除しれくれないんですか?」

 「前から言ってるけど聞き入れてくんないんだもん」

 「・・・そうですか」

 

 廊下だとまた教師に言われそうなので、屋上で話すことに


 「あのさ。前々から聞きたかったんだけど」

 「なんですか?」

 「・・・あんたなんで研究所に住んでるの?」

 「えっ?」

 「監視してから気づいたけど、研究所の中に住んでるとかって絶対になんかあるでしょ?今の苗字だって偽名だしさ~」

 「・・・」

 「なに黙り込んでんの?質問に答えてよ」

 「・・・」

 「ねぇ、ってば!」

 「っ!?」


 雪村に手を伸ばされた瞬間、私は無意識にバシッ!っと手をはらってしまう。

 

 「いたっ」

 「・・・しっ、失礼します!」


 その場にいるのが耐えられなくて、屋上を逃げるように去って行った。


 「・・・なんだよ」

 それを追いかけもせずに見ていた雪村は叩かれた手をもう片方の手で優しくさすっていた。

 

 

 ~放課後~

 終わってすぐさま逃げるように学校から出た。

 門を出て雪村が追っていないかどうかを確認する。

 

 「・・・大丈夫。追ってきてない」

 さすがにすぐには学校から出れない。彼は魔法も使えない状況だし

 

 それからゆっくりと研究所まで足を運ぶ。

 「(なんであんなことしちゃったんだろ?でも、いきなり聞いてくる方も悪いし・・・それにもう少し言い方があるんじゃないかって思うし。本当・・・なんでこんなに)」

 

 歩きながら、そう考えていた時だった。


 

 「ん?」

 いつもの通学路を渡っていたはずなのに、ふと気が付くと知らない道に立ち止まっていた。


 「えっ、さっきまで・・・なんで?」

 元来た道を戻ってみようと走っていくも・・・

 

 「戻れない。どうして?!」

 いったいどうなってるの?!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ