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魔法師Mの物語  作者:
第一章 新たな生活と力輝の過去
28/222

夢と言うのは時々現実に起きたことを現す

 気を失い、私は真っ暗な夢の世界へと彷徨っていた。

  

 ここはどこだろう?  

 でも、どこか見たことある光景だった。そして次の瞬間、私は恐ろしい恐怖

 を体験して目の前に怪しい笑みを浮かべる男性がこう口を開く。

  

  『君が僕の最高傑作だ』

  っ!???


  いやぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!???


  「力輝っ!?」

  「っはっあっ!?」

  悪い悪夢から覚め、現れたのは橋屋さんだった。


  「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・」

  「待ってて。今水取ってくるから!」

  「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・」


  なに?・・・なんなの今の声?急に声がっ。

  まだ身体が震えてる・・・・すごく怖かった。でも、そんな・・・・


  「水持ってきた」

  「・・・・ありがとう、ございます」

  

  橋屋さんから水をもらい、それを勢いよく飲む。

  ごくん・・ごくん・・・ごくん・・・・


  「・・はっ」

  「大丈夫?うなされてたみたいだったけど」

  「・・・大丈夫です」

  「本当に?」

   

  橋屋さんはまっすぐこちらを見てくる。

  すごい目力で思わず目をそらしてしまう。

  

  「・・・夢を見ました」

  「どんな夢?」

  「知らない、場所にいました。でも・・私は、その場所を知っている、けど思い出せない。そのあとに、すごくぞっとする全身が震えあがるような声が聞こえたんです。 私・・・それで怖くなって・・」

  

  思い出しただけでもぞっとする・・・・

  

  すると頭の上にやわらかい手が乗せられた。

  「大丈夫」

  「橋屋さん?」

  

 「その・・・あの時は、ごめん。原因はともあれ、怖い夢見せちゃって」

 「いえ。大丈夫です・・・橋屋さんは悪くないです。私こそ一人で行ってしまって本当ごめんなさい」

 「もうあんな無茶しないでね」

 「・・はい。それで・・」

 「ん?」

 「橋屋さん、もう0時回ってますけど・・・」

  

 目覚めた時は気が付かなかったが、もう外は真っ暗だし時計を見たら0時代だったのだ。

 「帰らなくても大丈夫なんですか?」

 「工藤さんに頼んだんだ。夜見も残るって言ったけど、却下されちゃって」

 「かわいそうに・・」

 「だから俺のことは気にしないで寝て。ねっ?」

 「・・・はい」

  

  数分後

  Zzz~寝てしまっていた。

  

 「寝たか?」 

 「はい。すぐに寝てしまいました」

  

  Zzzz~

 「工藤さん、本当申し訳ありません。何度謝っても気がすみません・・・屈辱です」

 「橋屋」

 「・・・わかってます。大丈夫です」

  

 もう半分泣きかけていた橋屋さん。

  なんとかこらえたらしい。


 「お前も寝ろ。あとは俺が見てやる」

 「・・・はい。ありがとうございます、ではおやすみなさい」

 「おやすみ」

  

  

 「・・・」

  Zzzz~

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