夢と言うのは時々現実に起きたことを現す
気を失い、私は真っ暗な夢の世界へと彷徨っていた。
ここはどこだろう?
でも、どこか見たことある光景だった。そして次の瞬間、私は恐ろしい恐怖
を体験して目の前に怪しい笑みを浮かべる男性がこう口を開く。
『君が僕の最高傑作だ』
っ!???
いやぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!???
「力輝っ!?」
「っはっあっ!?」
悪い悪夢から覚め、現れたのは橋屋さんだった。
「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「待ってて。今水取ってくるから!」
「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・」
なに?・・・なんなの今の声?急に声がっ。
まだ身体が震えてる・・・・すごく怖かった。でも、そんな・・・・
「水持ってきた」
「・・・・ありがとう、ございます」
橋屋さんから水をもらい、それを勢いよく飲む。
ごくん・・ごくん・・・ごくん・・・・
「・・はっ」
「大丈夫?うなされてたみたいだったけど」
「・・・大丈夫です」
「本当に?」
橋屋さんはまっすぐこちらを見てくる。
すごい目力で思わず目をそらしてしまう。
「・・・夢を見ました」
「どんな夢?」
「知らない、場所にいました。でも・・私は、その場所を知っている、けど思い出せない。そのあとに、すごくぞっとする全身が震えあがるような声が聞こえたんです。 私・・・それで怖くなって・・」
思い出しただけでもぞっとする・・・・
すると頭の上にやわらかい手が乗せられた。
「大丈夫」
「橋屋さん?」
「その・・・あの時は、ごめん。原因はともあれ、怖い夢見せちゃって」
「いえ。大丈夫です・・・橋屋さんは悪くないです。私こそ一人で行ってしまって本当ごめんなさい」
「もうあんな無茶しないでね」
「・・はい。それで・・」
「ん?」
「橋屋さん、もう0時回ってますけど・・・」
目覚めた時は気が付かなかったが、もう外は真っ暗だし時計を見たら0時代だったのだ。
「帰らなくても大丈夫なんですか?」
「工藤さんに頼んだんだ。夜見も残るって言ったけど、却下されちゃって」
「かわいそうに・・」
「だから俺のことは気にしないで寝て。ねっ?」
「・・・はい」
数分後
Zzz~寝てしまっていた。
「寝たか?」
「はい。すぐに寝てしまいました」
Zzzz~
「工藤さん、本当申し訳ありません。何度謝っても気がすみません・・・屈辱です」
「橋屋」
「・・・わかってます。大丈夫です」
もう半分泣きかけていた橋屋さん。
なんとかこらえたらしい。
「お前も寝ろ。あとは俺が見てやる」
「・・・はい。ありがとうございます、ではおやすみなさい」
「おやすみ」
「・・・」
Zzzz~




