ストーカーは近くにいる
「んじゃあ」
「また放課後、迎えにくるから」
「ありがとうございます」
学校前で夜見さんたちと別れて学校の中へと入る。
「工藤さん、おはよ」
「おはよう」
「さっきのって、お兄さんの知り合いの人だよね?」
「あぁ、うん。最近誰かに見られてるような気がしてて・・」
「えっ!?なにそれストーカー!?大丈夫?」
「うん。兄にも言ったし」
「なにか力になれることがあったら言ってね!私のメアドと番号教えるから!なにかあったらここにかけて!!」
「あぁ、うん・・・ありがとう」
まさかこんなことになろうとは・・・・
放課後
「またあの二人が来るの?」
「うん。でも、まだ来てないみたいだけど」
「学校違うと大変だよね。●校だよね?」
「あぁ、うん(よく知らないけど)」
「ごめん、待たせちゃった?」
「橋屋さん」
門の所で待っていると、橋屋さんがやって来た。
「あれ?夜見さんは・・・」
「あいつ宿題忘れて居残り。間に合わないからって俺一人できたわけ」
「そうでしたか。連絡してくれたら待ってたのに」
「そういうわけにはいかないよ。ところで、そっちの子は友達?」
「あっ、はい!はじめまして、南條若菜といいます!」
「よろしく。じゃあ、帰ろうか」
「はい。じゃあまた明日、学校で」
「あっ、うん。また明日ね!」
そう言って私達は別れた。
「良い子そうだったね」
「はい。そう、ですね」
「(工藤さんが聞いたら、素直ではないけど喜びそうだ)」
研究所へと戻った後
「おかえり。大丈夫だったか?」
「はい、なんとか」
「とくに怪しい人物は見当たりませんでした」
「そうか、ご苦労だったな。ところで、夜見はどうした?」
「宿題忘れて居残りです」
「あのバカ・・・来たら連れてこい。説教する」
「分かりました」
「力輝、訓練室へ行くぞ」
「はい。では、また明日」
「また明日ね」
「ん?」
橋屋さんは見送った後に人の気配を感じ振り返るとさっと走って行く人間の姿を瞬間的にとらえる。
「今のは・・・まさか」




