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魔法師Mの物語  作者:
第五章 それぞれの恋心と最終回
220/222

夜見と雪村

「どうしましょう。これでは出られません・・真さん」←桜子

 「先輩・・・。私、雪村の所へ行けるかやってみます」←力輝

 「だめです!真さんに力輝さんの護衛を任されているんです。だからダメです!」←桜子


 『もし僕が力輝を守れなくなったら・・・その時は力輝のことをお願い』と

 言われていたのだ。


 

 一方その頃、雪村は夜見さんと戦闘態勢に入っていた。

 「知ってるとは思うが、月ノ宮の若夫婦に子供が出来なかったことで、影富幸樹が月ノ宮の養子として引き取られた」←夜見


 雪村の「凍結の大地」が発動し、夜見さんは氷漬けに。

 しかし・・・完全に氷漬けになる前に夜見さんの実態は姿を消した。


 「っ!?変り身か」←雪村

 すると雪村の後ろに夜見さんの姿が現れた。


 「だけど、幸樹が引き取られる前にいたんだよ。・・・幸樹以外にも候補者が。それが・・俺とは3つ違いの兄貴」←夜見

 

 雪村は背筋がぞっとした。

 いきなり背後に現れたら誰でも驚くし、心臓にも悪い。

 いわゆるホラー映画を見ているかのように・・・・


 「だが、兄貴は月ノ宮家のある実験のために兄貴を利用したんだ。それで・・・兄貴は後継者候補から外れて、代わりに幸樹を養子として引き取ったわけだ」←夜見

 「それが理由?でもそれなら従う理由もないじゃない?」←雪村


 この話を聞けば、誰でも月ノ宮が悪いとみなされ夜見は月ノ宮家に復讐を考えると予想するだろう。しかし、それでは月ノ宮の命令に従う理由がおかしい。

 雪村はそこが腑に落ちなかったのだ。


 「兄貴はまだ生きてる。だから俺は従う変わりに兄貴を救ってほしいと頼んだんだ。今のままだと兄貴は生きた抜け殻だからな」←夜見

 「ふーんーそれで僕を殺して、影富先輩を脅そうってわけだね」←雪村

 「そういうことだ」←夜見


 「雪村君は関係ないだろ!それなら僕を殺せば済む話じゃないか!」←影富

 「俺もそう思うんだけどよ~どうやらお前も気に入らないようだぞ?雪村」

 「ふーんー月ノ宮が言っていた通り、本当に自分勝手みたいだね。本当に・・・腹が立つよ!」←雪村


 雪村の怒りが頂点に達し、周りの建物を巻き込んで凍らせていく。


 「行くぞ。雪村・・・悪く思うなよ」←夜見

 「やれるもんならやってみろよ!」←雪村

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