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魔法師Mの物語  作者:
第五章 それぞれの恋心と最終回
219/222

月ノ宮の分家

四人はいつもどおりに帰った。

 最初に影富先輩。そして雪村と桜子、力輝が残るが、桜子が力輝と一緒に買い物がしたいということで雪村と別れ、彼1人で帰宅することに。


 が、いつもと違う帰り道を選択し、そしてとうとう行き止まりになって

 独り言をつぶやいた。


 「・・・もう姿を現していいんじゃないですか?夜見先輩」←雪村

 

 雪村がそういうと、誰もいなかったはずの場所から夜見さんが出てきた。


 「やっぱりばれてたか。まぁ、そりゃそうだわな~」←夜見

 「あいつにばれるぐらいのレベルなら、僕が気づかないわけがないでしょ?

 それに桜子にも気づかれてましたし」←雪村


 「そういわれると余計へこむわ~」←夜見

 「僕達を影で監視していた理由はなんなんですか?これまでにも監視みたいなことしてたのかもしれませんけど、ばれるリスクを犯してまでやらなきゃいけないことがあるはずだ。でなきゃ、こんなことをしたって何の意味もない」←雪村


 「それは・・・」←夜見

 「月ノ宮当主の命令なんでしょ?」←影富

 

 そこへ、帰ったはずの影富先輩と桜子・力輝の姿があった。


 「影富・・・・なんでそれを」←夜見

 夜見さんは驚いていた。これは夜見さんと現当主以外は誰にも知られていない案件だったからだ。それをどうして影富先輩が知っているのか・・・

 

 「だって、それしか考えられないでしょ?君は・・・僕と同じく月ノ宮家の血を引く人間なんだから」←影富


 「夜見さん・・・本当なんですか?」←力輝

 力輝の問いかけに夜見さんは黙り込んでいた。


 「僕は正直、分家とかに興味はなかったから忘れていたけど・・・月ノ宮には「影富」「弐夜にや」「嘉瀬かぜ」、そして「夜見」とがあったことを思い出したんだ。夜見の苗字の魔法師なんて気づいてもおかしくはないのに・・・」←影富

 

 「先輩、反省するのは後にして。今は夜見先輩に聞きたいことがたくさんあるんで」

 夜見さんは黙ったままだ。


 「教えてください。もし影富先輩のいうことが本当なら、月ノ宮の当主はあなたに何を命令したんですか?」←雪村

 「・・・月ノ宮の当主は、影富と月ノ宮幸樹が仲良くしていることが気に食わないらしい。だから・・・」←夜見

 

 夜見さんが魔法を即座に発動し、真っ黒に覆われた壁で桜子・力輝。雪村・夜見・影富で分かれてしまった。


 「雪村っ!?」←力輝

 「真さん!?」←桜子

 

 「何するんですか!?」←雪村

 「悪い雪村・・俺はどうしても月ノ宮に言われた命令を果たさなきゃならないんだ。だから、俺と勝負しろ雪村。俺が受けた命令は・・・・雪村真の暗殺。そして影富岬にそれを見せたうえで、月ノ宮幸樹との連絡を一切絶つことを約束させることだ」←夜見


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