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魔法師Mの物語  作者:
第五章 それぞれの恋心と最終回
216/222

工藤さんに好き嫌いはあるのか?

昼休み、屋上

 「はい、これ。お菓子作りの本」と影富先輩が何冊か本を力輝と南條さんに渡した。


 「これ、どうしたんですか?」←力輝

 「図書室で借りたのと、あと僕の私物」←影富

 

 本当にこの人は女子力が高い。


 「へぇ~お菓子作りか。力輝はともかく南條はできるの?」←雪村

 「雪村先輩、私だってお菓子ぐらい作れますよ」←南條

 「ふーん~じゃあ、出来たら力輝の分と食べさせてよ。どっちが出来悪いか審査してあげる」←雪村

 「ひどいです!」←南條


 「そうですよ。失礼じゃないですか、真さん」←桜子

 「桜子ってお菓子とか作れるの?」←雪村

 「私ですか。クッキーならなんとか作れますよ?」←桜子

 「ふーん~」←雪村


 「工藤さん、これとかどう?」←南條

 「どれ?」←力輝


 「っていうかさ。工藤さんが甘い物食べてるところ見たことないんだけど」

 

 雪村の言葉を聞いて、力輝の行動が止まった。


 「もしかしたらだけど・・・・甘い物、苦手だったりして」←雪村

 「雪村先輩、でもこの間のオープンキャンパスで工藤さんクレープ食べてましたよ?甘い物が苦手ならクレープとか食べないと思います」←南條

 「あぁ。そういえば食べてたな。でも・・・甘い物は好きだけど、いるじゃない。モンブランとかチーズケーキが苦手だって人」←雪村


 「そうですね。アイスクリームでも、最近ではバニラとチョコレートの他にもいろんな種類があって、違うものを頼んで食べるとお口に合わないっていうのが」←桜子

 「いったい何を頼んだのさ」←雪村

 「えっと・・・なんでしたっけ。イチゴとバニラと・・・緑っぽいのが入ったものなんですけど」←桜子

 「ストバニミントってやつ?略しただけだけど」←雪村

 「あっ、それだったかもしれません!」←桜子

 「マジかよwwwお前すげぇな」←沼口

 「沼口、笑うなよ。次笑ったら凍らせるぞ」←雪村


 「・・・好き嫌いの問題かぁ」←力輝

 またしても難問が増えた。

 

 「とりあえず本人の好き嫌いを把握する必要があるね」←影富

 「・・・先輩、知ってるんじゃないんですか?」←力輝

 「あぁ。でも、それだとダメだから。直接本人に聞いてね」←影富


 把握してるんだ。やっぱり・・・この人、怖い。



 ~研究所~

 「俺に聞きたいこと?悪いが手短に頼む。ちょっとやり残したことがあってな」←工藤

 「はい。工藤さん、好き嫌いとかありますか?ケーキ類で」←力輝

 「ケーキ?あぁ・・・これと言ってないな。なんだ?ケーキを作るのか?」

 「あくまで参考にですから、まだ決まってません」←力輝

 なんとかごまかそうとするが、工藤さんにはバレバレである。


 「そうなのか?まぁ、基本的に俺は好き嫌いないから何を作っても問題ないぞ」←工藤

 「分かりました。すみません、忙しいのに声かけてしまって」←力輝

 「いいよ。じゃあ、俺はもうそろそろ行くから」←工藤

 「はい。ありがとうございました!」←力輝


 

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