魔法師育成プログラム
「ねぇねぇ、他には?他にはなにかないの?」←すぐる
「そうだね。これとかまだ未完成なんだけど、完成したらまた訓練の時に出そうと思っていてね~」←美咲
「わぁ~すごい。カッコいい!」←すぐる
すぐるは美咲さんの敵コレクション?に完全に夢中になっていた。
部長は松岡さんに後を任せて、コントロール室を出て行きました。
「まさる君はああいうのに興味はないの?」←松岡
「よく分からないんです。僕はどちらかといえば読書とかの方が好きで」←まさる
「そうなのね。私はどちらかといえば、外で遊ぶのが好きで真っ暗になるまで友達と遊んでいたわww」←松岡
二人の話にまったく入り込めず取り残された力輝と雪村。
橋屋さんは美咲さんのサポートにまわっている。
「そういえば二人、来年は16歳よね?高校とかは行くのかしら?」←松岡
それを聞いた二人は「えっ?16歳?」と声を揃えて驚いた。
「あぁ、この子達のことまだ詳しく知らないんだったわね。ごめんなさい。
すぐる君とまさる君は現在15歳で、普通なら中学三年生になるのだけど中学には通ってないの」←松岡
「(えっ、それって・・・・)」←力輝
力輝は自分と同じだと思った。彼女も施設で育ち、黒井博士によって誘拐されていたため義務教育、小・中学校に通った経験がないのだ。
「彼らは魔法師育成プログラムによって作られた魔法師なの。つまり、力輝さんとはちょっと似たような立場かもしれないわ」←松岡
「・・・」←力輝
「さすがに高校には行っておけと言われているので、今家庭教師を付けて受験勉強してるところです」←まさる
「そうなのね。高校はどこか決まってるの?」←松岡
「ええ。僕らが住んでいる場所から近い学校に通うつもりです。すぐるが近くの方がいいってうるさくて」←まさる
「すぐる君らしいわねww」←松岡
「それで、松岡さんにお願いがあるのですが・・・」←まさる
「あら、なにかしら?」←松岡
「実は・・・「僕達の苗字を松岡さんにしたいんだ!」
すると先程まで美咲さん達の所にいたすぐるがまさるの元へとやって来た。
まさるはびっくりすることもなく、話を続ける。
「というわけで、僕達の苗字を「松岡」にしたいので許可をもらいたくて」←まさる
「あら、嬉しい。良いわよ、どんどん使いなさい」←松岡
「やった!!」←すぐる
「ありがとうございます」←まさる
「そういえば、力輝さんの苗字は工藤君から取ったのよね?」←松岡
思い出したかのように松岡さんは力輝に聞く。
「あっ、はい。工藤さんが高校の登録の際に「工藤力輝」として登録したと言われて」
「なるほどね。ひょっとして、このことを知ってたのかしら?」←松岡
「それは秘密だよ(です)」←すぐる・まさる
二人は完璧にはもった。
恐らく知っていたと思われる、その怪しげなすぐるの笑顔と冷静な顔で答えるまさるであった。




