表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法師Mの物語  作者:
第一章 新たな生活と力輝の過去
21/222

普段は厳しいけれど、寝顔はとても可愛らしい

美咲さんの地図を頼りに家を探す私。

 

 数分前、「やっぱり俺も行くって」「いいえ、一人で平気ですので」「そんなこと言わず」

 「もう、あんたはしつこい!」と美咲さんに止められて「ここは私に任せていっといで、なにかあったら連絡して!すぐにとんでいくからね!」と後を任せて外へと出たのでした。


 「あっ、ここかな?『幸野』って書いてあるし」

 

 ピンポーン!

 

 「・・・・」

 シーンーーー


 「留守、なわけないよね?」とドアノブを握ったら・・・ガチャンと空いていた。

 「物騒だな・・・お邪魔しまーす!!」

 

 中に入ると誰もいない。

 場所はここであっているはず。二階か?


 「工藤さーん!いませんか?」

 幸野さんの家なのに工藤さんの名前を叫ぶ私。

 

 二階へ上がると人の声が聞こえてきた。

 「お前はちゃんとレポートしていろ。ちょっと出てくる」と聞き覚えのある声が聞こえて奥の扉がいきおいよく開いた。


 ガチャン!

 「力輝!なにしにきた!?」

 「工藤さん!??目っ・・・目が・・・」

 「俺は幸野のレポートが終わるまで帰れない。お前がいても邪魔なだけだ。

 それよりもちゃんと授業の復習と訓練をしてっ「工藤さんが心配で心配で両方とも集中しようとして、気になって気になっておろそかになってしまうんです!!!!」


 ・・・シーン~~~~(沈黙)


 「美咲さんに頼んで・・・家の地図書いてもらって、ここまで来ました。

 少しだけ、様子を見てすぐに帰るつもりだったんですけど・・・ダメですか?」

 「・・・」

 「ごめんなさい。ダメですよね、帰ります」

 

 目が充血してるから余計に怖かった。

 気になってしまってここまで来たのはやっぱりまずかったか。


 と、気を落として階段を下りようとすると「力輝」と呼び止められた。

 

 「はい?」

 「わるかった」

 「えっ?」

 

 「幸野のレポートがなかなか終わらなくていらいらしていた。八つ当たりして、悪かった…と言っている」

 「・・・・」

 気恥ずかしくなったのか後ろを向いた工藤さん。

 「明日には終わらせる。だから、今日はもう帰れ」

 「・・・はい」

 

 

 ・・ガチャン。

 「送らなくてよかったの?力輝ちゃん来たんだろ?」

 「お前のレポートが優先だ。さっさとしろ」

 「はーい」

 

 

 翌日

 朝ごはんを食べて部屋をでようとしたら工藤さんが現れた。

 「おはようございます、レポート終わったんですか?」

 「あぁ。終わっ・・・た」

 

 工藤さんがくらっと倒れそうになり身体を支える。

 「うわっ!?大丈夫ですか!?」

 「あぁ・・すまん・・・」

 「私の部屋で休んでください」

 「いや・・仮眠室で、寝てくるから・・・」

 「無茶ですよ!いいからここで寝て!!」と無理やり部屋へと連れ込んだ。


 「ベッド使っていいですから!ちゃんと寝てください!!私、学校へ行ってきます!!」

 ガチャン!!


 

 「・・・はぁ」と工藤さんは深いため息をつき、ベッドへと倒れた。

 そして、深い眠りへとついたのでした。

 

 

 

 

 ガチャン

 「ただいま~」

 

 もう4時で学校が終わり研究所へと帰って来た。

 寝室へ向かうと、工藤さんが幸せそうに寝ている。


 「(可愛い・・・)」

 起こさないようにしようっと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ