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魔法師Mの物語  作者:
第五章 それぞれの恋心と最終回
204/222

橋屋恭也の意思

語り手:橋屋恭也

 

 正直に言うと、俺は彼女に告白するつもりはなかった。

 相手は工藤さんだし、到底かないっこないと思ったからだ。


 でも、工藤さんは返事を聞かなかった。

 それに彼女も告白されたにも関わらず、雪村が好きだという・・・。


 正直意外だった。

 学校も違うのであまり二人のことを知らないが、研究所での様子を見てみると

 口が悪い雪村よりも、彼女の教育係を務めている工藤さんの方を選ぶと思って

 いたから。


 見た目は置いといて。

 工藤さんは頭も良いし、頼りがいがあるから彼を慕う・尊敬する研究員達は多い。現役大学生ということもあって勉強を教えてほしいとか、レポートを手伝ってほしいとかよく頼まれていた。

 

 雪村は魔法師としては優秀だが、口は悪いのであまり研究員達と仲が悪い。

 彼は工藤さんに対しても見下していたらしいが、いつの間にか尊敬のまなざしで見るようになり、現在に至るという。いったい彼と工藤さんとの間に何が起こったのか、それは誰にも知られていないという。


 そんな性格も違う二人なのに、彼女はどうして雪村を選んだのか

 俺にはさっぱりわからない。

 

 俺が女子なら、工藤さんを選ぶと思うのに・・・。


 彼女が工藤さんを好きなら、十分納得がいき

 俺は告白せずにあきらめていたのだが、好きな人が雪村と分かって気が変わった。

 

 俺はあいつのことが嫌いだし、正直彼女が雪村を選んだことにあまり納得していない。だから、俺はあきらめないことに決めた。


 でも工藤さんがいることも忘れてはいない。

 それでも俺は・・・彼女のことを本気で好きだから。

 

 正直、彼女にとっては迷惑だと思うけど、自信なんてまったくないけど・・・

 少しでも彼女に近づけるようにはなりたい。

 


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