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魔法師Mの物語  作者:
第五章 それぞれの恋心と最終回
202/222

橋屋恭也の告白

その頃、力輝は吐き気と頭痛に1人苦しんでいた。

 昨日食べたものの副作用がでたらしい。


 「うぅ・・気持ち悪い・・・」←力輝

 「まったく。未成年なのにこんな物を食べるからだ」←工藤

 

 工藤さんにすべてを伝えると予想どおりに怒られてしまった。

 だが、あーでもしない限り言えなかったし、せっかくくれた物なのだから使って損はないという考えもあったのだ。だが、こんな副作用に苦しめられるとは予想せず・・・


 「俺はもう行くが、何かあったら誰でもいいから助けを呼べよ?」←工藤

 「・・・はい」←力輝

 

 すると、工藤さんは力輝の髪をそっと撫でた後・・・

 「っ!?」←力輝

 「返事はまだもらってないなら、まだ俺にもチャンスはあるよな?」とおでこにキスを落として部屋から出て行った。


 「(・・・おでこ)」←力輝

 しばらくおでこを右手で軽く押さえて真っ赤になっていた。


 

 数時間後

 横になっていたらすっかり寝てしまい、ふと目が覚める。

 すると「うっ」と突然の吐き気に襲われ、口を塞いですぐさまトイレへと駆け込む。


 数分後に出てきて洗面台で口を水で洗う。

 「・・・あぁ。まだ気持ち悪い」と力輝はその場で座り込んでしまう。

 頭痛はするし、吐き気はまだするしでしばらく休憩することした。

 

 ガチャン

 突然、扉が開く音がした。

 

 「・・・あっ、力輝ちゃん」←橋屋

 「橋屋さん?」←力輝

 

 橋屋さんはすぐに力輝の元へと行き、しゃがみこんだ。

 「どうしたの?こんなところに座って」←橋屋

 「気分が悪いので、しばらく休んでて・・」←力輝

 

 事情を聴いたところで「大丈夫?立てる?」と聞くと「しんどくて立てない・・」とだるそうに言った。

 

 それを聞いた橋屋さんは鞄を置いて力輝の身体を自分の元へと引き寄せようとする。

 「橋屋さん、なにを?!」←力輝

 「しっかり捕まってて。落ちないようにして」と橋屋さんはどうやらお姫様抱っこをして力輝をベッドまで運ぼうという作戦に出たらしい。

 

 せーのっで、と力輝を持ち上げる橋屋さん。

 ベッドまでたどり着いてゆっくりと彼女を下ろした。


 「・・ありがとうございます」←力輝

 橋屋さんは少しはぁ・・はぁ・・していたが「あぁ。うん」とだけ返してベッドに腰かける。

 

 「具合、まだ良くなってないの?」←橋屋

 「まだ気持ち悪くて・・」←力輝

 「あんまり続くなら病院行ってみてもらった方がいいよ?」と橋屋さんは心配する。

 

 「ありがとうございます」←力輝

 「・・・あの。一つ聞きたいことがあるんだけど」←橋屋

 「なんです?」←力輝

 

 「力輝ちゃんは・・・工藤さんのことが好きなの?」←橋屋

 「っ!??」←力輝

 

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