彼に言われたことは守る
とりあえず、食堂に行ってごはんを食べることにした。
頼んだのは・・・・かつ丼。
「おぉ、かつ丼。うまそう!」
「夜見さん、美咲さんも」
「どうも~」
同席してもいい?と言われたので、どうぞと二人を席へ
「橋屋さんは?」
「今日は先に帰ったよ」
「・・・そうですか」
「恭也がいたほうがよかった?」
「いえ。そういうわけでは」
そういう力輝ちゃんは今日食堂なんだね?工藤さんはどうしたの?」と美咲さんに言われて「実は昨日、幸野さんのレポートの手伝いを頼まれて」
「「えっ、また?」」
「???」
また?
「あの人もよくやるよね。大学生なのに」
「あんたも人の事言えないでしょ?」
「うるせって」
二人の話についていけない。
「あの…前にも?」
「あぁ~うん。正確にいうと高校の時で、よく工藤さんが宿題の手伝いを」
「小学生の頃からの付き合いらしいよ。あの二人」と夜見さんが。
「へぇ~」
「それでまだ帰ってこないの?」
「はい。メールしたんですが、まだかかってるみたいで」
「あちゃあ~」
「どこにいるか分かりますか?」
「ん?工藤さんたちがどこにいるのか?」
「はい。気になってて今日授業に集中できなくて・・・他の人と訓練しろ言われても気になって気になって仕方ないんです!!!」
「「(そこまで気になるものなのかな?)」」
「たぶん幸野さん家だと思うよ。ここから歩いて20分くらいのところにある」
「場所を教えてください」
「えっ、もしかしていくつもり?」
「はい!」
「もうすぐ暗くなるし、俺が一緒についてってやるよ」
「いえ、一人で大丈夫です!」
「即答・・・」
落込む夜見さん。




