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魔法師Mの物語  作者:
第一章 新たな生活と力輝の過去
2/222

教育係は鬼だった

ここから教育係の本領発揮。

 ピピピピッ~♪と朝6時の目覚ましが鳴る。

 タッ、タッ、タッ…ガチャっ!!


 「起きろ。朝だ」と容赦なく布団をめくり上げる。

 「・・・・っ」

 

 まだ眠たい目をこすろうとしたら、バシッと腕を掴まれ「目を掻くな」と言われて阻止される。

 「おはようございます」と目を向ける。

 本当は向けたくないが・・・・


 「早く着替えろ。朝食の準備はできてるから」

 「・・・・はい」

 

 ここは研究所の中のとある部屋である。

 私は昨日からここで生活することになったのだ。それはいいのだが・・・・・


 「なぜ、工藤さんがここにいらっしゃるのですか?あと鍵閉めたような」

 「教育係になったんだ。鍵ぐらい持つのは当然だ」

 

 ・・・・そう、なの?

 はっきりいうと、よくわからなかったのでそこは口に出さなかった。


 「ほら、冷めないうちに食べろ」

 「いただきます」

 

 朝食のメニューは、焼き鮭とご飯、味噌汁、漬物。あとはお茶

 なんともまぁ・・・・

 

 「美味しい…」

 なんか久し振りだな、ちゃんとしたご飯食べたのは…。

 しっかりよく噛んで食べたいと思っているものの、早く食えと言われて早く食べようとしたのに、「こらっ、すぐ飲み込むな」と言われて怒られながら朝食は無事完食した。

 

 

 「それで今日は研究所内を案内する。これから一人で行動することも増えてくるだろうからな」

 「はい」

 

 それから、工藤さんによる研究所案内ツアーが始まった。

 大きいだけにたくさんの部屋を丁寧に事細かに説明され、せいぜい約1時間以上はかかっていた。


 「以上で、研究所の各部屋はすべてだ」

 「ありがとうございました」

 

 部屋の説明の際、工藤さんは「聞いてるだけだと頭に入らないだろ。見取り図を描いておけ」とか言われたが、私は自分なりに分かりやすいように1階はどこどこの部屋で、何に使われるのかをメモ帳に書いておくことにした。


 「これで一人でも迷わず来れるだろう。今日教えてたことは復習して覚えておくように」

 「はい。分かりました」

 「明日全部の部屋を覚えてるかテストするからそのつもりで」

 「明日っ!??」

 「いいな」

 「…はい」

 

 鬼ィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

数分後

私は部屋に閉じこもって明日のテストに向けて復習していた。

 

ガチャ。

「おい、夕食だぞ」

「うわっ!?はい!!」

 

この人のドアの開け方には心臓がいくつあっても足りない。

そんな中、工藤さんによる夕食がテーブルに綺麗に並べてあった。


「ほら、冷めないうちに食べろ」

「いっ、いただきます」


なんだろう?なんか自分が情けないなと思うのは・・・


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