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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
186/222

記憶障害はないけれど、目が赤くなりました

 「真さん、大丈夫ですか!?」←桜子

 「桜子、ここ病院だから静かにして」←雪村

 「あっ・・・ごめんなさい。大けがをしてしばらくの間、面会できないということでしたので心配で心配で」←桜子

 「面会は下りたけど、まだしばらくベッドから1人で起き上がれないんだ」

 「・・そうですか。ところで力輝さんの方は大丈夫ですか?」←桜子

 

 「分からない。工藤さんは心配ないって言ってるけど・・・」←雪村

 「面会の許可は下りてるんですか?」←桜子

 「たぶん下りてると思うよ」←雪村

 「それなら私、力輝さんの様子見に行ってきますね」←桜子

 「あっ、ちょっと・・あぁ、行っちゃった」←雪村


 

 「すみません。工藤力輝さんに面会したいのですが」

 「申し訳ありません。工藤さんまだ面会の許可下りてないんですよ」

 「そうなんですか!?」

 「はい。申し訳ありません」

 

 看護師から言われて、桜子は仕方なく雪村の病室へと戻って行った。

 「えっ、面会下りてないの?」←雪村

 「はい。そういわれました」←桜子

 「・・・そう」←雪村

 「私、工藤さんに聞いてみます」←桜子


 

 ~研究所~

 「工藤さん、力輝さんは大丈夫なんですか?私、今日真さんの面会ついでに行こうと思っていたのですが」←桜子

 「あぁ、あいつはまだ面会の許可が下りてないから、まだ駄目なんだ」

 「看護師さんにも言われました。それで工藤さんなら力輝さんの現在の様子を知ってるのではないかと」←桜子

 「そうか。だが、心配しなくていい。もう少ししたら面会許可も下りるだろう」←工藤

 「・・・本当ですか?」←桜子

 「あぁ。だからその時は見舞いを頼む。あいつ喜ぶと思うから」←工藤

 「はい。真さんにいち早く教えしてお見舞いに伺わせていただきます」←桜子

 「そうしてくれ」←工藤

 

 

 二週間後

 「あぁ~これでやっと動けるよ。ベッドで寝たきりはしんどかった」←雪村

 「そうですね。真さん、力輝さんの面会許可が下りたそうなので一緒に行きませんか?」←桜子

 「あぁ、うん。行こうか」←雪村

 

 といってもおなかに響くのでゆっくりしか歩けない雪村とそれを支える桜子は

 まるで新婚夫婦みたいだった。


 「あっ、ここですね」←桜子

 コンコン!


 「失礼します。力輝さん?」←桜子

 部屋は個室だった。そのためすぐに1人の少女が力輝だと分かった。


 「力輝さん、桜子です。お体の方は大丈夫ですか?」←桜子

 「・・・桜子先輩?」←力輝

 「真さんも連れてきました」←桜子

 「・・・真さん?」←力輝

 「力輝、お前・・目が」←雪村


 雪村は力輝の目が真っ赤になっていることに気が付いた。レッドアイを使っていないのにどうしてこの目が出てきているのかと。

 

 「・・・目が赤いのやっぱり目立つよね。なんとかしたいんだけど、治らなくて」←力輝

 「力輝さん、すごくきれいな目だと思いますよ」←桜子

 「それ、褒めてるの?」←力輝

 「とりあえず、記憶障害とかはないんだね?」←雪村

 「それは大丈夫」←力輝

 「力輝さん、これお見舞いです。なにから召し上がりますか?」←桜子

 果物が入ったかごを持ってみせる桜子に力輝は「じゃありんごで」と指を差す。

 「あっ、僕も欲しい」と雪村もりんご押し。


 「はい。ではちょっと待ってくださいね」←桜子


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