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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
185/222

子孫の身体を借りての復讐劇

「木野原総太郎。木野原現当主であるお前に、先祖代表として・・・ここで死んでもらう」

 「っ!?貴様、誰にモノを言っている。天龍寺家の子孫だからと」

 「私は工藤力輝ではない。天龍寺家10代目当主、天龍寺正匡てんりゅうじまさただ。子孫の  身体を借りて50年前の復讐に参った」←天龍寺


 「天龍寺・・ばかな!そんなことは」

 「やはり信じないか。なら仕方あるまい」←天龍寺


 『天龍派 電雷神でんらいこう!!!』

 「っ!?」←総太郎


 「どうだ?これなら信じてくれるだろ?」←天龍寺

 「そんなこと、お前が天龍寺の血を受け継ぐものなら誰でも」

 「そうか?じゃあ、この技をいったい誰が教えてくれるのかのう?」←天龍寺

 

 総太郎はしまった!?という顔をした。

 そう。天龍寺家の魔法能力を受け継いだ者たちはすでに死んでいる。

 それを誰が彼女に教えられるというのだろうか・・・・



 「分かっただろ?これで信用してくれるよな?」

 「・・・違うんです。あれは私の祖父がやらかしたことで」

 「お前に責任はない。とでも言いたいのか?そうはいかんぞ?お前は木野原の現当主だ。それを放棄するなど言語道断だ。先祖の罪は己の罪だと思え。私はお前達がしたことを許すつもりはないのだから。こうして子孫の身体を借りて復讐しようなどとためらってはいたが・・・お前の行動を見て気が変わった。お前に現代に生きる資格はない」←天龍寺

 

 「お許しください。天龍寺殿・・お許しください」←総太郎

 「あの世にいる貴様の先祖にでも恨むといい!」←天龍寺


 「やめろ、力輝!」←工藤

 「少年。お前を斬るつもりはない。どけ」←天龍寺

 「どかない。こんなこと間違っている!」←工藤

 「それは困ったな。私は君に恨みはない。このままだとお前を先に斬らなければならなくなる」←天龍寺

 「復讐かなんだか知らないが、汚い血で力輝の身体を汚すな!」←工藤

 「確かにこいつのは汚い血だが~だが殺さないと私がでてきた意味がない。だからそこをどいてくれ。復讐の邪魔だ」←天龍寺

 

 

 「目標を確認。・・・撃ちます」

 ドカーン!!


 「っ!?」

 ドバーン!!

 

 スナイパーの弾丸が力輝の頭を貫通し、大量の血が噴き出た。

 それを目の前にした工藤さんはなにが起こったのか理解できなかった。

 

 「力輝っ!?」←工藤

 倒れた力輝を抱きかかえる工藤さんの後ろでげらげら笑う総太郎。

 「あはははははっ。いくらレッドアイでも頭を狙い撃ちされれば死んだも同然だ。あはははははっ」←総太郎

 

 「力輝、しっかりしろ!」

 「・・・」

 

 「無駄だ。そいつはもう助からない」←総太郎

 総太郎は満足そうにまだげらげら笑っていた。だが・・・


 「誰が助からないって?」←天龍寺

 「っ!?」←総太郎・工藤

 「人を勝手に殺さないでくれよ。私はまだお前を殺していないんだからさ」

 「ばっ、ばかな・・・頭を打ち抜かれて生きているなど・・・全弾ぶちかませ!」

 

 総太郎はスナイパーに合図を送り、力輝に向かって全弾が浴びせられた。

 だが・・・効果なし。

 

 工藤さんは力輝によるバリアのような薄い膜で守られていた。

 『天龍派 電膜包』

 

 「ばっ、バカな・・・」←総太郎

 「さてと。そろそろやらせてくれよ?」←天龍寺

 「まっ、待て。待ってくれ」←総太郎

 「待ってられんわ。このタヌキ小僧が!」←天龍寺

 

 力輝の右手が木野原総太郎の大きなおなかをグーで殴る。

 「ぐはっ!??」と総太郎は宙へと飛び、次第に地面へと落下して倒れ戦闘不能になったのだった。


 「・・・これでいいだろ?私の復讐は終わりだ」←天龍寺

 すると力輝はすっと気を失い、その場で勢いよく倒れてしまった。

 

 「力輝!?大丈夫か?しっかりしろ!」←工藤

 「・・・Zzzz」←力輝

 

 ぐっすりと眠っていただけだったが、安心もしていられず工藤さんは到着した

 救急車に彼女たちを運んだのであった。

 

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