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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
180/222

姉妹の決着

 桜子は、火浦の指定された場所へといた。雪村もついており気づかれない場所で待機している。


 そして彼女が現れた。

 「桜子、来たな」←火浦

 「約束通り来ました。母を解放してください!」←桜子

 「その前に、桜子。あたしと勝負しようぜ」←火浦

 「えっ!?」←桜子

 「あたしがあんたにかけた魔法を解除してやる。それで、あたしと勝負しな!それでどっちが魔法師一族に相応しいかをお前の親父に見せつけてやる」←火浦


 「・・・わかりました。その勝負受けて立ちます!」←桜子

 「そうこなくっちゃ。それでこそ、氷浦の跡継ぎ様だなwww」←火浦


 火浦は桜子にかけた魔法の解除した。

 この場合、解除しなかったら火浦の方が有利であるが、彼女の目的は桜子の父親に自分の方が火浦として・氷浦としての魔法を使いこなしているぞという見せびらかしをしたかったため、それでは全く持って自分が強いということを証明することはできないと考えたのだろう。

 

 「さて、始めようか。火浦VS氷浦・・・あたしは火浦の名の元にこの決闘に命を懸けて誓う!!」

 火浦による『炎上氷』が発動する。


 「氷浦の名の元に、この戦いに命を懸けて誓います」

 桜子が『氷華ひょうか』を発動し、火浦の炎上氷を分厚い氷の結晶の形をした壁で抑えられる。


 「燃やせ!燃やせ!!所詮はただの分厚い氷だ!!燃やし尽せ!!!」   「っ!?」←桜子 

 

 解除されてすぐのせいなのか本領発揮が出来ない桜子。だが、彼女も負けるわけにはいかないと、魔法力を出し切るだけ出し切る。


 もはや我慢比べの状況だ。


 「桜子、お前はただのお嬢様として生まれただろうが、私は暗殺者として日々教育を家族から受けてきた。お前に分かるか?お前の家で生まれて、魔法素質があるのに氷浦としては認められないと言われたあの屈辱を!あたしは火浦として炎魔法師として生きていくしかなかった!」←火浦

 

 「春樹さんっ・・・っ!?」←桜子

 「やっとあの親父達にあたしの実力を見せつける時が来たんだ!お前を倒せばあたしは・・・・っ!」←火浦


 「っ!??」←桜子

 火浦の感情により、どんどん炎の威力が増している。

 桜子の壁が段々薄くなっていく。もうだめだと思った時に彼が動いた。

 

 「真さん!?」←桜子

 「雪村っ!?邪魔するんじゃねぇよ!」←火浦

 雪村に火の子が飛んでくる。

 それをなんとかよけて雪村は桜子の方へと転がり込んだ。


 「真さん、どうして!?」←桜子

 「こんな状況、黙って観てる方がおかしいでしょ?」←雪村

 雪村はそういうと桜子が作り出している『氷華』に自分の魔法力を注ぎ込む。

 

 「でも、これは氷浦の・・「僕だって一応氷浦の血を引く人間だよ。それなら僕だって無関係じゃない。どんな事情であれ、僕はあいつを倒して力輝の居場所を聞き出さないといけないしね。それでも自分一人でやるっていう?」←雪村

 「・・・お願いします。協力してください」←桜子

 「了解」←雪村

 

 「桜子でも押されてんのに、お前まで加えたところであたしに勝てると思うなよ!!」

 「っ!?」←桜子

 「桜子、集中して!呼吸を合わせて一斉に決めるよ」←雪村

 「はい!」←桜子

 

 「あぁ~もう!燃やせ!燃やせ!!!!!!!!!!」←火浦

 

 「(まだだ。・・・まだ・・・・まだ・・・・・)」←雪村

 

 すると、少し威力がなくなった。

 「今だ!行くぞ桜子!」←雪村

 「はい!」←桜子

 

 『凍結の大地!!』←雪村による攻撃

 桜子は『氷華』継続中。


 「っ!?くそっ、ならこっちも・・・・っ!?しまった、もう魔法力がっ!?」←火浦

 そしてみるみる内に火浦の足元から下半身あたりまで凍りついていき、炎は段々と消えた。


 「くそっ。つめてぇ!」←火浦

 「はいはい、解いてほしかったら・・・力輝の居場所を教えろ」←雪村

 「けっ。誰が教えっ「でないと心臓まで凍らせるけど・・・それでも言わない?」←雪村

 「・・・わかった。話すから話すからとにかくこれ解いてくれ!だんだん痛くなってきた!」

 

 解除した。そして・・・

 「木野原に頼まれた!?」←雪村

 「そうだよ。あたしに協力する変わりに、レッドアイを捕まえるのに協力しろって言われちまってさ~」←火浦

 「・・・・」←雪村

 「それで力輝さんは今どこに!?」←桜子

 「だから、言ったじゃねェかよ!木野原の家だって!なんか木野原のために必要だとかどうのこうの言っててさ~あっ、そういえばあいつに渡した後、ワンピースに着替えさせろとか意味も分からんことを・・・」←火浦

 

 「もしもし、雪村です。火浦春樹を確保しました。はい、桜子の母親も無事です。それで力輝の居場所が分かりました。木野原崇司の家にいるとのことです。・・・はい。詳しいことは分からないそうですが、確かです。・・・・はい。・・・・・・わかりました」

 

 工藤さんに連絡した雪村は電話を切った後、桜子に

 「もうすぐ近くに待機してあった研究員と警察が来るから、ここで待機しろって」←雪村


 「分かりました。・・・真さん、行かなくてもいいんですか?」←桜子

 「待機してろって言われたんだ。仕方ないだろ」←雪村

 「真さん、今ならまだ間に合います。力輝さんを助けに行ってあげてください」←桜子

 「・・・と言われても、家の場所とか知らないし」←雪村

 「場所が分からなくても、力輝さんの居場所を特定できる方法はあります」←桜子 

 「はっ!?そんなのなんでもっと早く・・「これは魔法力がないと使えないものなのです。なので教えたとしても私でしか使うことが出来ないのです」


 「真さん、それには貴方のお力も必要です」←桜子

 「魔法力なら桜子も・・「時間がないので、急ぎましょう!」

 

 

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