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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
178/222

それぞれの試練

 その頃、研究所では氷浦母の救出・火浦春樹の確保作戦会議を開いていた。

 

 「桜子、火浦は間違いなくあんたら親子諸共ヤる計画を立ててるよ」←雪村

 「分かってます。私だって氷浦の人間です。覚悟はできています」←桜子

 「魔法が使えれば、互角に戦えるのに」←影富

 

 「そこで、こちらをお使いください!」←美咲

 「田原先輩、どこから出てきたんですか?っていうかテレビショッピングみたいですよ、それ」←雪村


 「細かいことは置いといて。さっき影富君が言っていたとおり、魔法が使えれば互角に戦えるって話。まだ試作段階だけど、もしやばいって時はこれを使って」←美咲


 ブレスレット(戦闘服及び、緊急魔法力をプログラムしたもの)を桜子へ渡す。

 「ありがとうございます」←桜子

 「とりあえず、手ぶらよりマシですよね」←雪村

 「雪村も気を付けてよ。相手は暗殺者で氷と火の力を持つ魔法師だよ。いくらあんたでもやばいんじゃない?」←美咲


 「それでも僕は桜子と一緒に行きます。あいつを助けないといけないし」←雪村

 「力輝ちゃん無事だといいね」←美咲

 「無事じゃなかったらただじゃおかない。でも、無事でいてほしいです」←雪村

 「おやおや~今日は素直だね?やっぱり寂しいの?」←美咲

 「違いますよ」←雪村

 

 美咲さんにからかわれる雪村に、桜子は・・・

 「(私のせいで力輝さん達を巻き込んでしまった・・・

 これ以上、氷浦の名に泥を塗るわけにはいきません!)」←桜子


 

 ~木野原邸~

 「はははっ。やはりお前には無理だったか~」

 笑いが止まらなそうにない木野原の父。


 「それで。今はあの部屋に閉じ込めてるというわけか~そうかそうか~あはははっ」

 「・・(笑いすぎだ)」←木野原

 

 「まぁ、いい。これなら木野原はほかの魔法師一族よりもさらに上になる。これ以上有栖川達と同等に並ぶのは御免だからな。天龍寺の子孫ともなればその遺伝子を欲しがる魔法師一族は大勢いる。今それを知っているのはわしらと有栖川・神明と月ノ宮だけだ。今の内にこちら側にしておけば無駄な戦争などせんでよいという話」

 

 「父上、彼女はまだ体調が万全ではありません。記憶障害はありませんが「知っている。だが、その方が都合がいいだろ?喋れないというのは、自分の思い通りにことが動きやすい。今の内にことを進めておけ。でなければ、逃げられてしまう」

 「しかし!」←木野原


 「これは木野原のためだ。いいな。話は以上だ」


 木野原の父は電話を切ってしまった。

 

 「・・・人の気もしらないで。くそおやじが」←木野原

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