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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
177/222

声が出ないというのはきつい

木野原邸では、木野原が朝食を自ら部屋まで運んでいた。

 メイドが「私達がお部屋までお運びいたします!」と言ったが、断った。

 

 部屋の中へ入れば、すぐ目の前に力輝が立っていた。

 「うわっ!?驚かすな!」←木野原

 ググググッ~~~


 「おなかすいた・・・」←力輝

 「っ!?・・・はぁ」←木野原


 木野原は力輝がようやく口を開いたことに少しほっとしたあと、力輝をテーブルのある場所まで誘導し、そこで朝食を一緒にとることに。


 ぱくぱく食べる力輝をコーヒーを飲みながらじっと観察している木野原。

 少々多すぎたかと思っていた木野原だったが、今の状況を見ると足りるか心配になってきた。


 「うっ!?」←力輝

 「水だ」←木野原

 木野原は冷静に水を入れて渡す。それをぱっと受け取りごくごく飲みこむ力輝。

 

 「はぁ・・・」←力輝

 「お前、そんなにがつがつ食べて大丈夫か?」←木野原

 「・・・・」←力輝

 「さっきまで喋れただろ?わざとじゃないだろうな?」←木野原

 ブルブルと指を横に振る。


 「それなら、字を書いて伝えろ。そこにホワイトボードがある」←木野原

 「っ!??」←力輝

 どうやら気づいてなかったらしい。木野原はホワイトボードを力輝の元へと持ってきたあとペンを渡す。

 

 渡されてペンをじーっとみた見た後、ホワイトボードにペンを走らす。

  

 『さっきは言えたのに、なんか言えない』←力輝

 「声に出せないということか?」←木野原

 コクリ

 「お前にいくつか質問がある。いいな?」←木野原

 コクリ


 「俺は、だれか分かるか?フルネームで書け」←木野原

 『きのはらそうじ』←力輝

 「正解だ。記憶はあるんだな?」←木野原

 コクリ

 「声が出ないだけで、記憶障害はなし。魔法はどうだ?」←木野原

 

 すると力輝はレッドアイを発動させようとする。木野原には何をしようとしているかは不明。

 しかし何も起こらず、次は通常の魔法


 ビリビリビリ!

 天井に焦げ跡が残る。

 「とりあえず、魔法力はありそうだな。もういいぞ」←木野原

 

 カキカキ

 『思いどおりに、行きたい場所にいけない』←力輝

 「それは俺にとっては好都合だ。今逃げられては困るからな」←木野原

 

 カキカキ

 『ふられたハライセ?』←力輝

 「とりあえずしばらくここにいてもらう。大人しくしていろ」と木野原は部屋から出ていく。

 

 「(声は出ないし。どうしよ)」←力輝

 

 

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