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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
171/222

姉妹

「検査の結果、氷浦さんの身体には複合魔法がかけられてることが分かりました。

 例えば対戦した相手が同じ魔法で同じランク・レベルで攻撃した際、ぶつかり合い無効化になる現象です。恐らく、氷浦さんを襲った黒服の人間は氷浦さんと同じ魔法能力を持った人物と考えられます」←先生

 「そんなっ!?あり得ません!私と同じ魔法でランクもレベルも同じだなんてっ!?」←桜子

 「落ち着けよ、桜子」←雪村

 「っ!?真さん・・・まさか」←桜子

 桜子は雪村の顔を見てふと思い出した。彼は彼女と同じ魔法を扱える魔法師だということに。しかし・・


 「悪いけどそれはあり得ないよ。僕とあんたは8月中旬に初めて会ったんだ。いくら氷浦を恨んでいたとしても、住んでる場所も行動も知らなかった僕に、どうやってあんたを襲うことができるの?言ってみなよ?」←雪村

 「・・・そうですね。申し訳ありません」←桜子

 それを聞いた桜子は自分が彼に何を言ったのかを自覚した。そのため、桜子はしょんぼりとしてしまう。

 

 「彼女にかかった魔法は解けるんですか?」←雪村

 「いや。知っての通り、この手の魔法はかけた相手にしか解除できることはできない。今の魔法技術では・・・科学では、まだ解くことはできないんだ。申し訳ない」←先生

 「そうですか。やっぱり黒服を見つけ出すしかないのか・・・」←雪村


 そのあと、桜子は1人になりたいから帰るということで、雪村が玄関まで見送った後、雪村は訓練室へと向かった。すると訓練を終えて出てきた力輝とばったり会う。

 

 「あっ、お疲れ様です。桜子先輩は?」←力輝

 「1人になりたいって、さっき家に帰ったよ。送るって言ったんだけど、1人で大丈夫だって言われて」←雪村

 「そうなんですか?結果そんなに悪かったとか?」←力輝

 「ここだと邪魔だから食堂へ行こう。おなかすいたし」←雪村

 「あっ。そうですね、じゃあ行きましょうか」←力輝


 ~食堂~

 「雪村君~工藤さん~お疲れ様!何食べる?」←影富

 「先輩、何かおごってください。それならなんでも食べます」←雪村

 「本当に!?じゃあ、おごっちゃうよ!何食べたい?あっ、工藤さんもおごるからね」

 「あっ、ありがとうございます。じゃあ、ハンバーグ定食を」←力輝

 「じゃあ同じくハンバーグ定食」←雪村

 「はーい。じゃあ、あそこの隅っこの席に座って待ってて。僕も後でいくからね~」と影富先輩は去って行った。

 

 「ここって指定席でしたっけ?」←力輝

 「いいや。あれは明らかに事情を知っているパターンだよ」←雪村


 そして・・「お待たせ!ハンバーグ定食2つね~」と影富先輩がわざわざ持ってきてくれた。

 「ありがとうございます」←力輝

 「先輩、フロアスタッフでも始めたらどうですか?」←雪村

 「雪村君もしてくれたらやろっかな?」←影富

 「やりませんよ。僕は研究員ですから」←雪村

 

 「ほらっ、雪村君も熱いうちに食べて。工藤さんはもう半分食べ終わってるよ?」←影富

 訓練で相当お腹がすいていたのかがつがつ食べる力輝。

 「僕、猫舌なんで」←雪村

 「じゃあ、僕が冷まして・・・「いや、いいです。自分でやります」←雪村


 数分後

 「で、検査結果どうだったんですか?」←力輝

 影富先輩はどこかへと姿を消した。


 「それが、複合魔法で魔法が使えなくなってるらしい。同じ魔法・レベル・ランク同士の魔法師による無効化現象っていうやつらしい。その話を聞いて僕が疑われたけど、そんなの有り得ないって言ってやった。本人もかなり動揺してたみたいだったから、少しきつい言いかたしちゃったけど」←雪村

 「なんで、雪村を疑ったんです?」←力輝

 

 「僕が桜子と同じ魔法・ランク・レベルが同じだからだよ。それに氷浦を恨んでいる。だから僕を疑ったんだ」←雪村

 「・・・桜子先輩ってご兄弟とかいないんですか?」←力輝

 「えっ?あいつは一人っ子だよ?ってかなんでそんなことを?」←雪村

 「なんでって・・・」←力輝


 「氷浦家は魔法素質のない人間はうちにはいらない。そのため雪村のお祖父さんは捨てられてしまったそれが・・・彼女にも起きたとしたら、雪村君と同じように氷浦を恨んでいる可能性は十分にある。でしょ?工藤さん」←影富

 「あっ、はい」←力輝

 「っていうか先輩、あんたどこまで知ってるの?個人情報ですよ?」←雪村

 「そんなことより。もしそれが本当だとしたら、氷浦さんには兄妹がいるということになるよね?それが彼女が生まれる前・物心つく前のことだったとしたら、知らなくても同然。氷浦の人間なら彼女の事は知っているはずで顔も分かる、氷浦に恨んでいてもおかしくはないよね?」←影富

 

 「雪村、それだったら1人にしたのまずくない!?」←力輝

 「わかってる。今連絡してるんだけどでないんだよ、あいつ」←雪村

 「雪村君、家に行った方が速いよ!」←影富

 

 「先輩っ!?って、足早っ!??」←影富

 「雪村、私達も行こう!」←力輝

 「あぁもう!先に行ってて!工藤さんに連絡してからすぐに行く!」←雪村

 「わかった!」←力輝



 ~雪村家~

 「よぉ。久しぶりだな~氷浦桜子」←?

 「貴方は、いったい・・・誰なんですか?どうして私の名前を知ってるんです?」←桜子

 「知ってるに決まってるじゃん。あたしらは・・・姉妹なんだからよ」←?


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