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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
170/222

猫耳メイド

またしても女装が出ます。

「はぁ?これを着れっていうの!?」←雪村

 「大丈夫だよ。雪村だったら絶対ばれないから」←クラスメイト男子

 「え~」←雪村


 数分後

 「雪村君、それ可愛い!写真撮っていい?」←影富

 「やめてください。マジで」←雪村

 「真さん、よくお似合いですよ」←桜子

 劇の練習から帰って来た桜子が言う。

 

 「先輩、猫耳メイドかっ、可愛いです!」←南條

 「お前後で覚えとけよ!」←雪村

 「それにしてもよく着ましたね?まさか目覚めた?」←力輝

 「目覚めてないって(怒)あんたもあとで覚えとけよ」←雪村

 

 明日の2年A組「猫王国物語」の宣伝のため、猫耳メイドの恰好をさせられた雪村。まさか学校でも女装させられるとは思っても見なかったであろう。看板を持ってはいるが恥ずかしそうにしている。

 

 「うわっ、可愛いあの子」←一般客1

 「本当だ。可愛い~」←一般客2

 「あのすみません、写真とってもいいですか?」←女子中学生1

 「あっ、すみません。私達も次お願いします」←女子中学生2

 

 「はいはい。お嬢さん方、俺がとってあげるから並んで並んで」←沼口

 「えっ、いいんですか?それじゃあお願いします」←女子中学生1

 

 「もてもてだ・・・」←南條

 「真さん、空気を読んでますね」←桜子

 「大変だな」←力輝

 

 「ありがとうございました!」×2 女子中学生2人

 女子中学生が立ち去った後、雪村は「沼口・・・殺す」と沼口先輩を襲いかかる。

 

 「先輩、落ち着いてください!」←南條

 「落ち着いてっ」←力輝

 

 「おいおい、何を騒いでるんだ?」←木野原

 そこへ木野原。とその後ろには工藤さん達がいた。

 

 「雪村、可愛い恰好をしているな?今日は猫耳メイドか?」←木野原

 「明日の劇の宣伝で着させられたの。それより何の用?」←雪村

 「あの・・・もしかして、木野原崇司さんですか?」←桜子

 「そうだが・・っ。もしかして氷浦の・・・」←木野原

 「はい。はじめまして、氷浦桜子と申します」←桜子

 「これはご丁寧にどうも」←木野原

 

 「ひょっとして、桜子に挨拶するためにこの学校へ来たの?」←雪村

 「それもあるが、お前たちの顔が久々に見たくなってな」←木野原

 「嘘くさ・・・」←雪村

 「本音をいれば、こいつに会いに来た。ただそれだけだ。お前たちはおまけにしかすぎない」←木野原

 

 「(むかつく・・・)」←雪村・力輝

 「白雪姫も良かったが、制服姿も悪くないな」←木野原

 「それはどうも」←力輝

 「これなら花嫁衣裳とかならもっと輝きを増すだろう」←木野原

 

 「(花嫁衣裳!??)」←工藤・夜見・橋屋・雪村・南條・沼口・影富

 「私はあなたと結婚するつもりはありません」←力輝

 「今はな。今日はこれで帰るが、また来るぞ」←木野原


 木野原は力輝にそう告げて立ち去って行った。


 

 そして一日目が終わった。

 

 「はい、これ着て」←雪村

 「えっ、私達がこれを着るんですか!?」←南條

 「いいから着ろ」←雪村

 

 数分後、南條さんと力輝が猫耳メイド姿になった。

 「はい。それでにゃ~って言ってみて」←雪村

 「えっ、恥ずかしいですよ!」←南條

 「いいから言って」←雪村

 「・・にっ、にや・・」←南條

 「はい。次あんたの番」←雪村

 「・・・にゃあ~?」←力輝

 「はい。じゃあ南條やり直し~」←雪村

 「えぇ!?なんでですか!??」←南條

 「はい、やり直しはやり直し」←雪村

 「にっ。にゃあ~!」←南條

 

 ちなみに沼口先輩は逃げられてしまいました。

 

 「はい。お疲れ~もう脱いでいいよ」←雪村

 「メイド喫茶ってこんな感じなのかな?」←南條

 「メイド喫茶?」←力輝

 「メイド服を着た店員が接客する店のことだよ」←雪村

 「へぇ~そうなんだ。この服を着て接客・・なんだか楽しそう」←力輝

 「・・・」←雪村

 

 「真さん、私も猫耳メイド着てみました!どうですか!?」←桜子

 「あんたは劇で猫耳姫やるでしょ?」←雪村

 「それはそれ、これはこれです」←桜子

 「あっそ」←雪村

 「真さん、「にゃあ~」は言わなくてよろしいのですか?」←桜子

 「あんたのにゃあ~は聞き飽きたから良い」←雪村

 「そんなぁ!」←桜子

 

 「これ、どこに置けばいいですか?」←南條

 「あぁ、そこの箱に入れといて。明日使うから」←雪村

 「はーい」←南條

 「力輝はどうしたの?」←雪村

 「あっ、記念に写真撮りたいって自撮りしてますよ」←南條

 

 「・・・可愛いなぁ~」←力輝

 「なにニヤニヤしてるのさ、気持ち悪い」←雪村

 「うわっ!?びっくりした。驚かさないでくださいよ」←力輝

 「早く着替えなよ。もうすぐ下校時間だよ」←雪村

 「えっ、それ早く行ってくださいよ!って、着替えますから早く出て行ってください」

 「はいはい」と雪村が出ていこうとしたら。

 

 「あっ、やばいっ。きつく結びすぎた・・」←力輝

 「なにやってるの?・・・あぁ、きつく結びすぎたのか」←雪村

 エプロンの結び目がきつくてほどけなくなったらしく、雪村はしゃがんでひもをほどいていく。


 「はい。ほどけたよ」←雪村

 「あっ・・・ありがとうございます」←力輝

 「・・メイド喫茶の客ってほとんどオタクが多いから、あんたには向いてないと思うよ」

 「えっ。別に・・私就職したいわけじゃないですよ?」

 「それでも、あんたがメイド喫茶で働くなんて絶対無理だから」←雪村

 「(むかつく・・)」←力輝

 

 「早く着替えなよ」←雪村

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