彼の教育度は難易度を超えている
訓練室
ドカン、ドカン、ドカン!!!!
ドカン、ドカン、ドカン!!!!!!!
「やってるか?」
「工藤さん。お疲れ様です」
カキン、カキン、カキン、カキン!!!
ドドドドドドカーーーーン!!!!!!!!
「もう2時間もあの調子です。休憩するように言ったんですけど、これが終わってからって
言うばっかりで・・・って、あっ!」
「二人共、そこまでだ!」
「「えっ!?」」
ドカン!!!
「(あっ、しまった!?)」
「(っ!??)」
バシッ!!!・・・ドカーン!!
「ごめん、力輝ちゃん。つい」
「いえ。大丈夫です」
「お前ら休憩もせずにやり続けるとは何事だ。1時間したなら5分ぐらい休憩とれ」
「だって決着が着かないと落ち着かないつーか~.。ねぇ?」
「同感です」
「まったく・・・とにかく合間に休憩しろ。それで納得いくまでやればいい」
「「はーい」」
工藤さんはやれやれと橋屋さんのところへと戻って行った。
「すみません、工藤さん」
「いいや、構わん。夜見はともかくあいつに関しては俺が教育係だからな」
ほっとくわけにはいかない。と椅子に腰かけ腕を組む。
「(教育係っていうより、本当に保護者みたいだな)」
本人には言わないけどそう思う橋屋さんだった。
「力輝ちゃんは上手く慣れていけばそれでも使えるようになると思うよ」
「私はさっき使っていたのがしっくりきますね。でも、ほかの武器も試してみたいです」
「うんうん。俺も最初の頃はどれ使おうか悩んだから、試してみることはいいと思うよ」
「橋屋さんともしてみたいです」
「あいつは俺みたいにバンバンやる方じゃないから、向かないと思うよ」
「そうですか。残念です・・」
「俺があいつの分まで相手してやるよ~」
「それだといつまでたっても成長しません」
「自分に厳しいタイプなんだね、力輝ちゃんはww」
「だいぶ打ち解けたみたいだな」
「あいつ軽いですから・・・あっ」
「どうした?」
「工藤さん、実は・・・・」
「夜見」
「はい?・・ひぃっ!???」
「ちょっと来い」
「どっ、どうしたんですか、工藤さ・・・「いいからこい」
「痛いっ!痛いです、工藤さんっ!髪引っ張らないで工藤さん!」
髪を思いっきり引っ張って引きづられる夜見さん。
「いったい。なにが・・・・」
「力輝ちゃん」
「あっ、橋屋さん。これはいったい」
「しばらく夜見は対戦できなさそうだから、今日はこの辺にしよう」
「えっ、そんな・・・」
もっとやりたかったのに。
「俺じゃ相手になれないだろうから。待っている間、一緒に武器の試し撃ちでもどうかな?少しでも力にはなれると思う」
「本当ですか!?お願いします!!」
「それじゃあ、準備するから少し待っててもらえる?」
「はい!!」
先ほどの落ち込みはすぐさま消し飛ばされました。
その頃あの二人はというと・・・
「他校の生徒が門の所で長々といたら怪しまれるだろう。研究所で待っていれば済むものをわざわざあいつの学校まで待ってたっていうのがかけしからん!
さりげなく部屋に一緒に入ろうとするな。橋屋が止めなかったらお前はいったいあいつになにをしようとしていたんだ?そもそもお前は女性に関して馴れ馴れしすぎる。それに綺麗な女性を見かけると目を付けてナンパするのもけしからん!いいか、あいつはお前とは違うんだから少しは橋屋を見習って・・・・」
「(工藤さんの説教は耳にタコができる)」




