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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
163/222

二学期

二学期、氷浦桜子は雪村と力輝の高校に転校してきた。

クラスは雪村と同じ2年A組特進で、クラスメイトは「可愛い」と好印象であった。だが、HRでの自己紹介で・・「雪村真君の従姉弟です」と彼女が答えてしまい、それを聞いたクラスメイトは仰天した。親戚であることに間違いはないが。

  

休み時間に入れば彼女は人気者だった。

そして雪村にも・・・。適当に話してはいたが、返せば返すほど質問が多く返ってきて彼にはとてもいい迷惑であった。


 昼休みに入り、雪村は桜子を連れて屋上へと向かった。

 屋上には力輝と南條さん、沼口先輩が待っていた。


  「力輝さん、こんにちは」←桜子

  「こんにちは・・桜子先輩」←力輝

  まだ慣れてないのか、ぎこちない挨拶だった。


  「うわぁ~転校生の人だ!」←南條

  「南條うるさい」←雪村

  「なんだ雪村、彼女連れてきて~俺らに見せつけに来たのか?」←沼口

  「沼口、変なこと言うなよ。彼女じゃないし」←雪村

  

 とりあえず南條さんと沼口先輩が初対面のため自己紹介を済ませ、昼食を一緒に食べることに。

 

 

 「ところで、何で従姉弟だって嘘ついたのさ?別に言わなくていいでしょ」←雪村

 「だめです。それに私達が親戚であることには変わりないんですから、嘘にはならないはずですよ」←桜子

 「すごい、あの雪村先輩が押されてる」←南條

 「とんでもないモンスター連れてきたな~あいつ」←沼口

 「・・・・」←力輝

 

 「それにしても、この学校の皆さんはとてもにぎやかですね。星羅は女子校だったので結構静かでしたけど」←桜子

 「それ、あんたが思っているのとは違うと思うよ?」←雪村

 「あの氷浦先輩って「桜子でいいですよ。南條さん」

 「えっ、でも先輩を下の名前でなんて・・・・「南條、桜子先輩と呼んであげてくれ。でないとしつこいぞ?」

 「雪村先輩・・・じゃあ、桜子先輩。質問良いですか?」←南條

 「はい、なんでしょうか?」←桜子

 「桜子先輩はお嬢様って感じなんですけど・・・お嬢様なんですか?」←南條

  

 質問っていうからどんな質問をするかと思えば・・・・と雪村が。すげぇストレートな質問だわ~と沼口先輩が思っていると・・・。

 

 「そうですね。よく言われますからそうだと思います」←桜子

 「じゃあ、家にメイドさんはいますか?」←南條

 「家政婦さんならいますよ」←桜子

 

 「(メイドも家政婦も同じようなもんだと思うけど)」←雪村・沼口・力輝

 「じゃあ・・・・いっ、許婚はいますか?」←南條

 

 「はい。真さんが今のところ、私の許婚です」←桜子

 「なっ!?」←雪村

 「えっ!??」←南條・沼口・力輝

 

 「おい、なんでそんなことばらすんだよ!っていうかあれは条件クリアできなかった時の話だろう!?」←雪村

 「はい。ですが、まだ解決の手がかりのない以上・・・真さんは私と結婚することになるというのはまぎれもない事実ですし。嘘は言ってませんよ?」←桜子

 「お前ぇええ――いい加減にしろぉ!!!!!!!!!!!!???」←雪村

 

 「雪村、落ち着いて!」←力輝

 「先輩!深呼吸、深呼吸!!」←南條

 「こりゃあ、面白いことになってきたな~雪村」←沼口

 「こんなの全然面白くもないわ―――!!!」←雪村


 「すごく楽しいですね。普通の高校生活(笑)」←桜子


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