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魔法師Mの物語  作者:
第四章 雪村真と氷浦家
146/222

雪村に新たな疑惑が追加される

※女装するシーンがあります。ご注意ください。



 全員、水着を購入してこれでおしまい・・・・ではなく。


 「せっかく来たんだし、夏服とか見て行かない?」←美咲

 美咲さんから誘われて力輝は服屋さんに行くことに。雪村・影富・月ノ宮も同行。ちなみに雪村「あんたら二人だと心配だから」ということ。影富先輩は「雪村君が行くなら僕も行く」、そして月ノ宮は「兄さんが行くなら僕も行きます」ということらしい。


 まとめれば、

 力輝が行くなら雪村が着いていく。

 雪村が行くなら影富先輩+月ノ宮が着いていくということだ。

 

 夜見さんはゲームセンターへ行こうとしていたところを工藤さんに止められ、服屋近くの本屋で橋屋さんと一緒に参考書を見ることになった。


 

 「ねぇねぇ、雪村君。これとか似合いそうだけどどう?」←影富

 「どうって言われても・・・・」←雪村

 「雪村さん、これとかどうですか?」←月ノ宮

 「あっ。幸樹それいいね~どう雪村君?」←影富

 「(あぁ~めんどくさいのが増えて、突っ込む気が失せるわ・・)」←雪村


 それを遠くから見ていた力輝は大変そうだなと見ていた。

 美咲さんはというと水着同様にどれにしようかと悩んでいた。


 すると雪村が一着の服を持って力輝の元へとやってくる。

 「それ試着するんですか?」←力輝

 「あの二人から逃げる口実だよ。試着するけど絶対ついてこないでって言ってやった」←雪村

 

 「大変ですね」←力輝

 「あんたはどうなの?さっきからここ動かないけど」←雪村

 「(見てたのか)」←力輝

 「いつもTシャツと短パンなんだし、出かける用くらいは」と雪村が一番上に掛かってあるワンピースを取って力輝に見せる。

 

 「持ってたらいいんじゃない?」←雪村

 「そうですね。ワンピース持ってないしな・・・」←力輝

 「僕が選んだからって無理に買う必要はないんだからね?言っとくけど」←雪村

 「あぁ・・・はい。でも、試着してみます」←力輝

 「・・・そっ」←雪村

 

 その様子を見守る工藤さんの姿。

 二人はそのことに気がついてはいないが・・・・

 

 「工藤さん、注目浴びてる」←橋屋

 「声かけた方がいいよな?なんかやな予感するんだけど」←夜見

 

 他のお客さんから怪しい目で見られていることにまったく気が付かない鈍感な工藤さんを二人の後輩はその後、間一髪で防ぐことが出来ましたとさ。

 

 

 「雪村、どうこれ?可愛くない?」←美咲

 「先輩、ちょっと太ったんじゃないんですか?」←雪村

 「またまた~冗談言っちゃって~。照れなくてもいいのに~」←美咲

 「いや、冗談じゃないんですけど」←雪村

 

 「雪村、せっかくだからこれを気にこれ着てみなよ」←美咲

 美咲さんが試着室から取り出して見せたものはまさしく女性もののワンピース。

 それを見た雪村は・・・「先輩、僕は男ですよ?何考えてるんですか?」と美咲さんに突っ込みを入れる。


 「大丈夫だよ。雪村髪長いし~可愛いし。背もそんなに高くないしさ」←美咲

 「なんかすごく傷つくんですけど。僕これでも身長、気にしてるんですよ?」←雪村

 「まぁまぁ、そんなこと言わずに一回着て見てよ~」←美咲

 「嫌ですよ。おかまだと思われたらどうするんですか?」←雪村

 「雪村、そこは『おかま』じゃなくて『おねえ』って言わないと失礼だよ」←美咲

 「そんなことしらねぇよ!」←雪村

 「じゃあこれ、力輝ちゃんに着てもらおっかな?さっき試着終わったみたいだし~」←美咲

 「貸して!」←雪村

 「うわっ。雪村、商品なんだから優しくしないと」←美咲

 

 美咲さんのお叱りも聞かずに雪村は美咲さんの入っていた試着室のカーテンを閉めた。

 すると隣の力輝が試着を終えて出てきた。


 「あっ、力輝ちゃん。お疲れ様~どうだった?」←美咲

 「はい。雪村に選んでもらったの・・買うことに決めました」←力輝

 「へぇ~雪村が選んだの?可愛いねぇこれ?・・・・ん?3900円」←美咲

 「高いですか?」←力輝

 「そうだね・・・だいたいは1990円とかそんな値段だけど」←美咲

 「そうなんですか。・・・どうしよっかな」←力輝

 

 高いとなれば安いのを選ぼうかと悩んでいた時、カーテンが開いた。


 

 「えっ?・・・・雪村?」←力輝


 カーテン開けて出てきた雪村は、ワンピースを着て登場した。

 力輝は雪村の姿を見て思わず「・・・めざめたの?」と聞いてしまう。


 「誰が目覚めるか!」と本人は否定。

 また新たな疑問が生まれてしまった。


 雪村はただでさえ男好き疑惑・ストーカー疑惑とがあるのに・・・女装疑惑が追加されてしまった。


 「胸にパット入れて、髪も結んで、足の毛処理すれば完璧に女の子だね。イケる」←美咲

 「田原先輩、やめてください」←雪村

 「はいチーズ」←美咲

 「ちょっと、写真撮らないでよ!」←雪村

 「えぇ~可愛いのに~」←美咲

 「可愛くないからっ」←雪村

 写真はしっかり消去したのを確認したあと、雪村が「先輩、これ着て」と雪村が男性の服を持ってきた。


 それをのりのりで美咲先輩は試着する。


 「どう?カッコいい?」←美咲

 「違和感ないですね」←雪村

 本当は男性じゃないんですか?と雪村は言う。さきほどのお返しだろう。

 

 「違います!私は女性ですよ!」←美咲

 

 「お前ら、いい加減にしないか」←工藤

 「工藤さん!?」←美咲・雪村

 

 「他の客に迷惑だろう。とっとと買う服決めて帰るぞ」←工藤

 「はっ、はい・・」←美咲・雪村


 「力輝、それ買うのか?」←工藤

 「はい。雪村に選んでもらって気に入ったんですけど・・・・値段が高くて」←力輝

 値札を見せる力輝。

 

 「それなら俺が払ってやる」←工藤

 「えっ、いいですよ。また来たら安くなってるかもしれないし」←力輝

 

 ※スーパーの値引きのように思っている部分あり。

 

 「遠慮しなくていい。気に入ったなら今のうちに買っておけ」←工藤

 「工藤さん、私のもお願い「田原、お前は自腹だ」

 「すみません(泣)」←美咲

 「雪村、その服気に入ったんなら力輝の分と一緒に買ってやるが」←工藤

 「いや、いいです。どの道買ってもらったところで着る機会がないし」←雪村

 

 雪村が言ったあと工藤さんから驚きの発言が・・・

 

 「そうか。気に入ったんなら、それと同じものを二着買って力輝と合わせて姉妹っぽくしてやろうかと思っていたんだが」←工藤

 「いや、いいですよ!さすがにこの歳でペアルックとか恥ずかしいし!」←雪村


 そういう問題ではないと思う。


 

 結局、美咲さんは自腹で服を購入。力輝のは工藤さんが購入しましたとさ。

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