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魔法師Mの物語  作者:
第三章 記憶回復とレッドアイの暴走
139/222

怒りによるレッドアイの暴走劇

月ノ宮が影富先輩を無理やり引っ張り避難させたあと、雪村と神明兄弟だけが残る。


 「いったいどうなってるんだ?まさかレッドアイが暴走するなんて」←清一

 「兄上。有栖川さん、大丈夫でしょうか?」←友秀

 「心配ないですよ。心臓はしっかり動いてるから、気絶しただけだよ」←雪村

 神明兄弟に告げる雪村。

 

 「・・・」←力輝

 力輝は鋭い眼差しを雪村達に向ける。

 

 「・・・これが成功すれば、俺達はやっと一緒になれる」←力輝

 「っ!??」←清一・友秀

 

 木野原の時もそうであったが、彼女はどうやら他人の心が読めるようだった。

 だからこれも神明兄弟達が秘めていた心の声なのだろうと雪村は思う。


 「両親の離婚騒動で本家と分家で引き離されてしまい・・・自分たちは板挟み状態。

 今までの生活がまるで嘘かのようだ・・・どうして僕達がこんなことにならないといけないんだ。憎い・・・憎い・・・・「それ以上言うな!!!」←友秀

 

 「やめろ、友秀!!!!!!!」←清一

 先に動いたのは友秀。どうやらこれは彼の心の声だったらしい。


 神明友秀は装備していた護身用の刀を力輝に向けて振りかかる。

 「うぉおおおおー!!!!!!!!」←友秀

 勢いよく彼女の前で大きく一振りするも素手で刀を止められてしまう。

 

 「なにっ!?」←友秀

 本来なら素手で刀を止めることなど不可能。それに止められたとして、手が無事で済むはずがない。誰もがそう思うだろう。しかし、彼女の手には血などは流れることもなく、まるで友秀は刀ではないかのように思える。

 

 受け止めた力輝はその手で友秀を思いっきり壁へと突き飛ばした。

 「ぐはっ!?」←友秀

 

 「友秀っ!?」←清一

 清一は友秀にすぐさま駆け寄り、安否確認をする。

 

 「あっ、兄上・・・・」←友秀

 「友秀。しっかりしろ!」←清一

 

 「勝手すぎる・・・自分達のことしか考えていないあの人達を・・・今はとても憎い。殺してしまいたいほどに・・・・」←力輝

 「よくも友秀をっ!」←清一

 

 清一と友秀は実の兄弟だと思っていた。しかし、あることから義父兄弟ということが判明し、両親は離婚することになった。その際に清一が本家、友秀が分家へとなり、二人は離れ離れの生活に。それを知った後でも、二人はとても仲が良く、逆に引き離した両親達を表には出さぬものの心の底では憎しみを抱いていたのだ。

 

 

 清一は刀を取り出し、友秀同様に力輝に襲いかかる。

 すると、力輝は友秀が持っていた刀を拾い清一の攻撃を阻止する。

 

 バシッ!バシッ!バシッ!!!!!!

 友秀とは違うことは一目瞭然であることは間違いなかった。

 力輝もレッドアイを使わず、正々堂々と勝負する。

 

 バシッ!!バシッ!!バシッ!!!

 「(くそっ!なんなんだっ!)」←清一

 「苦戦しているみたいだな?それでも神明家の次期当主なのか?」←力輝

 「だまれ!」←清一

 

 バキン!!

 「なっ!?」←清一

 清一の刀が折れてしまった。

 「バカなっ、この刀が折れるなど・・・・っ!?」←清一

 「勝負有りだ。神明清一」←力輝

 「くっ・・・」←清一

 

 すると、その時!

 「っ!?」←力輝

 

 レッドアイを発動させ、清一と共にその場から瞬間移動をした。

 その理由は木野原による魔法攻撃だ。

 

 清一を離した後、木野原に目を向ける。

 「神明清一まで巻き込むか?」←力輝

 「さすがに神明には当てるつもりはなかった。だが、お前が神明と共に瞬間移動したことは想定外だったがな」←木野原

 「私がそんなことをすると思ったか?ふんっ、お前ではないんだ。そんなことはしない」

 「さっきは油断していたが・・・・もう容赦しないぞ。工藤力輝」←木野原

 

 「お前こそ、覚悟はできてるだろうな?木野原崇司!」←力輝

 

 

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