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魔法師Mの物語  作者:
第三章 記憶回復とレッドアイの暴走
137/222

木野原と会ってしまった力輝は…

「さて、帰るかぁ~」←雪村

 「帰る前にお手洗い行きたいんですけど・・どこにありますか?」←力輝

 「あっ、お手洗いなら・・・・」←月ノ宮


 月ノ宮に場所を教えてもらい、力輝は一人で行こうとする。

 ついていっても良かったのだが、ここでは目立つことを考えて雪村は「変な奴に声かけられても無視しなよ?」と忠告だけすることにしたのである。

 

 個室から出て行った力輝は、「私こどもじゃないんだけど・・・」と小さな声でつぶやきながらお手洗いへと向かった。


  

 お手洗いを済ませてすぐに戻ろうとしたら、見覚えのある男性と目が合ってしまった。


 「・・・・」←力輝

 「どうも。おひとりですか?」←木野原


 木野原である。有栖川と一緒ではなく、一人でいた。


 「お手洗いに行っていただけです。月ノ宮さんに誘われて・・・4人で食事を・・・」←力輝

 「知っています。月ノ宮とあなたの先輩の関係を知るためにわざわざ来てくださったということは」←木野原

 「知ってるならわざわざ聞かないでください」←力輝

 

 関係はさらに悪化した。

 木野原は心の底から彼女と話すのは辛いと感じるようになってしまう。

 だが、ここで逃げてはならないのだ。

 

 「少しお話しませんか?私の部屋で」←木野原

 「申し訳ありませんが、先輩方を待たせておりますので。それに私は貴方と二人でお話なんてしたくありません。・・・失礼します」

 

 もはや恐怖を超えて少々怒りに変わった力輝。

 理由をつけて皆のいるレストランへと戻ろうとした時、木野原にガシッと腕を掴まれる。


 「いたっ!?何をするんですか?!」

 「これ以上痛い思いをしたくなければ、少しお時間をいただけませんか?」←木野原

 「ご丁寧な言い方ですけどお断りします」←力輝

 「それなら仕方ありませんね。少々乱暴ですがっ」←木野原

 

 「なにしてるの?」←雪村

 「っ!?」×2

 「トイレなのにずいぶん遅いなと思ったから来てみたら・・こんなところで油を売ってたとはね」←雪村

 「雪村っ、助けて。この人しつこくてっ」←力輝

 「だから言ったじゃない。変な奴に声かけられても無視しろって」←雪村

 「俺を不審者扱いするとはいい度胸だな」←木野原

 「じゃあなんていうんですか?金持ちナンパ野郎とかですか?」←雪村

 「貴様・・・・誰にモノを言っているのかわかってるのか?」←木野原

 「あんたに決まってるだろ?何だか知らないけど、むかつくんだよ。ただでさえ危なっかしいうえにバカで鈍感で無防なのにあんたらみたいな金持ち軍団まで参戦されたら困るんだよ。護衛する身にもなてほしいよ!」←雪村

 

 良く分からないけれどバカにしていることは確かである力輝に対して木野原は雪村の発言に怒りが頂点へと達していた。

 

 「言いたいことはそれだけか?悪いが俺達も遊んでいるんじゃないんだ。

 お前のような一般魔法師が口を出す立場ではない。これは魔法師一族としての

 戦いなのだ」←木野原

 

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