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魔法師Mの物語  作者:
第三章 記憶回復とレッドアイの暴走
133/222

月ノ宮に招待された二人

「先輩、月ノ宮達に彼女とられちゃいましたよ?いいんですか?」←有栖川

 「構わん。どの道、参戦してもさっきの件がある。拒否られるだけだ。

 接触することはできたんだ。あの人からの命令を今は待つのみだ」←木野原

 「そうですね・・・」←有栖川


 「確かに木野原さんのお父上は政府関係者と通じていると聞いたことがありますが、崇司さんはとてもお優しい方ですよ?文武両道だとお聞きしています」←友秀

 「有栖川さんは外見はだらしっ・・にぎやかだと思われますが、魔法師としての才能は僕達よりも優れております」←清一

 「僕は初めてお会いしたんですけど、とても良くしていただきました」←月ノ宮

 

 力輝は木野原という男がどういう人物であるか、恐る恐る彼らに聞くことにした。清一に関しては有栖川の話をした際に「だらしがない」と言うのを避け「にぎやかな方」と表現を変えたが、3人にはばればれであった。


 「力輝さんが思っている怖い方ではないと僕達は思いますよ?逆にこちらから質問させていただきますが、どうして木野原さんが怖いと思ったのでしょうか?」←清一

 「・・それは」←力輝


 あの人にどことなく雰囲気が似ていたから。・・・なんて


 「お答えできません・・・思い出したくないんです」←力輝

 それを聞いて二人は顔を見合わせた。

 

 「分かりました。失礼なことを聞いて申し訳ありません」←清一

 「いえ・・・」←力輝

 「良かったら、またお話させていただいてもよろしいですか?夏休みの期間、研究所に来るので」←清一

 

 「嫌なら断れよ?」←雪村

 「・・・大丈夫です。木野原さんじゃなければ」←力輝

 「(よっぽど木野原さんに嫌悪感を抱いてるみたいだな)」←清一

 「(大人の男の人が苦手そうにもないのに・・・何が原因なんだろ?)」←友秀

 

 二人は食堂を後にした。

 その二人に着いて行かずに一人だけ残っている月ノ宮は・・・


 「それでは僕も失礼します。ありがとうございました」←月ノ宮

 「それより早く聞かせてくれない?あんたと影富先輩はどんな関係なの?」←雪村

 「・・・そんなに知りたいなら今夜彼と一緒に僕達の泊まるホテルに来てください。力輝さんもご一緒に」←月ノ宮

 「えっ、私も?」←力輝

 「もちろんです。彼の友人ですから」←月ノ宮

 「友人じゃなくて先輩後輩の関係なんだけどね、僕達」←雪村

 「それでも彼と仲良くしているお二人ということに変わりはありません。ご心配には及びません。僕が責任を持ってお二人の身の安全は保障します。工藤さん」←月ノ宮

 「では、今夜お待ちしてますね」と月ノ宮も食堂から去って行った。


 

 そして夜

 「ごめんね。あいつが無理なお誘いしたみたいで」←影富

 「そんなことより先輩、やっぱり金持ちだったんですね?なんで黙ってたんです?」←雪村

 「・・・ごめんね。でも本当にお金持ちじゃないんだ。いろいろと人には言えないことが多すぎて、皆に黙っててごめんね」←影富

 「それより早く行きましょう。影富先輩、案内よろしくお願いします」←力輝

 「あぁ、うん」←影富


 ホテルの中へと入ると、月ノ宮が待っていた。


 「ようこそいらっしゃい。こちらへどうぞ」←月ノ宮

 

 エレベーターに乗ってレストランへとやってきた。そして個室の方へと誘導される。

 

 「ここなら他人に聞かれる心配もありませんので」←月ノ宮

 「本当に教えてくれるんだろうね?」←雪村

 「えぇ。でもその前におなかすいたでしょ?夕食が終わってから、ですよ」←月ノ宮

 

 数時間後

 

 「どうしたらあんな料理が・・・」←力輝

 「あんた料理人でもなるつもり?あんなのそう簡単には作れないよ?」←雪村

 「わっ、分かってます。けど、すごくおいしくて」←力輝

 「喜んでいただけて良かったです。なかなかこういうの味わえませんからね」←月ノ宮

 「庶民にはほど遠いって言いたいの?」←雪村

 「いえ、そんなつもりでは・・・」←月ノ宮

 「食べ終わったけど、教えてくれない?」←雪村

 

 気になって仕方がないというふうに言う雪村。彼らはただの知り合いではないことぐらい分かっているはず。有名な魔法師一族と一般人が知り合いだなんてことは普通なら天地がひっくり返ってもあり得ないことなのだから。


 「そうですね。お二人は彼と仲が良いので特別にお話しします。僕達は」

 「待って!僕が言う」←影富

 「・・じゃあ、どうぞ」←月ノ宮


 「二人は魔法師だからたぶん僕達の関係はだいたい予想はできてるとは思うけど、僕達、実は・・・・兄弟なんだ」←影富

 


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