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魔法師Mの物語  作者:
第三章 記憶回復とレッドアイの暴走
128/222

進路のことなんて考えてもいなかった

「あんたさ、そんなに勉強して東大にでも行くの?」←雪村

 「東大ってなんですか?」←力輝

 雪村はしまった。という顔をして頭を掻いた。


 「頭のいい奴しか入れない大学のことだよ。あんたみたいなガリ勉じゃなきゃ通れないエリート学校だよ」←雪村

 「ガリ勉?」←力輝

 「お前見たいに毎日のように勉強している奴のことを言うの!説明するのめんどくさいから今度から辞書でも引きなよ!」←雪村

 「・・・ごめんなさい」←力輝

 「まぁ、そんなに勉強しててもいいところに就職できるとは限らないけどね」←雪村

 「ちなみに雪村は東大行くんですか?」←力輝

 「行かないよ!なんで僕があんなところ行かなきゃいけないのさ」←雪村

 「いや、そういうなら行くのかなと」←力輝

 

 東大に通う人には申し訳ないけれど、そうそうに入ったところで将来が幸せになるとは限らない。世の中はそう簡単に自分の思うようにはいかないのです。いい大学に入り、いいところに就職したとしても必ずや一生の幸せが約束されているわけではないのだから。


 「僕は魔法科学科のある大学に進学する。魔法師はみんなそこに行くんだ」←雪村

 「そんな大学あるんですね」←力輝

 「他人事じゃないよ?あんたも2年後には受験生なんだから、ちゃんと進路のこと考えなよ?」←雪村

 「・・・進路、か」←力輝

 「なんだったらあの三人捕まえて話聞くとかでもいいんじゃない」←雪村

 「誰の事です?」←力輝

 「夜見先輩・田原先輩・橋屋先輩だよ。あの三人は今年受験生だからさ。まぁ、夜見先輩は聞いても無駄かとは思うけど、参考にはなるかと思うよ」←雪村

 

 「・・・聞いてみます」←力輝

 すると力輝はすぐ行動することにしたのか、部屋を飛び出してしまった。


 「あっ、ちょっと!」←雪村

 彼もあわてて彼女を追いかけて外へ出たら、彼女の姿はどこにもなかった。

 

 「あぁ~もう~」←雪村

 

 その頃力輝はまず最初に誰から聞きに行こうかと考えながら歩いていた。

 すると「力輝君」と声を掛けられる。


 「あっ、部長。おはようございます」←力輝

 「おはよう。夏休みの宿題は終わったのかね?」←部長

 「はい。あっ・・・、すみません。工藤さんを見かけませんでしたか?」←力輝

 「工藤君なら今仕事中だ」←部長

 「そうですか。ありがとうございます」←力輝

 それでは失礼します。と元来た道を戻って行った。


 「申し訳ありません。行きましょうか」←部長

 後ろに隠れていて見えなかった彼がひょっこりと顔を出す。

 

 「いえ。大丈夫です。それより、今の女の子は?」←月ノ宮

 「うちの研究員です。私はあまり研究所にいないものですから、つい声をかけてしまいました」←部長

 「そうでしたか」←月ノ宮

 

 「あっ、部長!」←雪村

 「おう。どうした?今ちょうど力輝君に会ったが「どっち行きましたか?」

 「あぁ、あっちへ行ったぞ?」←部長

 「ありがとうございます。失礼します!」←雪村

 そう告げて雪村は走って行った。

 

 「なんだったんだ?・・・申し訳ありません」←部長

 「いえ。にぎやかでいいですね」←月ノ宮

 「ありがとうございます。では改めて参りましょう。皆さんが待っています」←部長

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